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第2回修行 鹿野山禅研修所にて臨済禅を学ぶ!

日付:2016年9月10日

熱気溢れるスクーリングに70名強が参加!


 五月二十八日、東京・本郷の東京大学仏教青年会にて、スクーリングが、翌二十九日には新宿・瑠璃光院白蓮華堂にて浄土真宗講座が開講されました。そして六月十日および十七日から三日間、鹿野山禅研修所にて第二回修行が行われました。  

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作務の心構えについて

 スクーリングには第二十九期生および塾の会会員が参集、総勢七十名強が受講し、教場は熱気を帯びていました。

 まずは渡辺章悟先生による「大乗仏教論」。大乗仏教の成立過程を踏まえ、その思想や展開について講義されました。

 午後に入り、田村完爾先生による「日本仏教史」。大和時代から江戸時代にわたる日本仏教を概観しました。

 「仏教概論」は昨年に続き佐野靖夫先生が担当され、仏教の教理を現代の問題に照らしつつ、最初期の仏教思想について講義されました。

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警策の音が禅堂内に響く

 最後は大洞龍明塾長による特別講義。仏教の伝来についてお話しされる中、鳩摩羅什三蔵法師や元暁の業績を紹介され、それぞれの時代や民族によって様々な形態をとりながらも釈尊によって明らかにされた「苦悩からの解脱の原理」が今日の我々に受け継がれている旨のお話しがありました。(スクーリング講義内容は、随時掲載予定です)

 第二回修行は千葉県富津市にある鹿野山禅研修所にて行われました。A組は六月十日、B組は同十七日に始まり、それぞれ二十六名、三十二名の方が参加。例年とは異なり両組とも好天に恵まれ、絶好の修行日和となりました。

 今回の修行では同県富浦町・常禅寺ご住職・高野公義師が指導にあたり、塾卒業生である川口、添田(ともに二十二期)の各氏が指導補助を担いました。また、二十五期卒業の関戸氏のご好意により、塾生分の茶器、和三盆のお菓子を持参されたうえに抹茶の接待を行ってくださいました。高野和尚はじめほとんどの塾生が短時間ながら、一服の清涼感を味わいました。

 初日は教場に十二時半集合、一時半開講式の後、早速坐禅修行。

 坐禅の後には外作務となり、参道から中庭、茶室周りの草刈りなどを行いました。

 禅堂に入り、高野師が座り方を説明された後、坐禅に入ります。そして坐禅も後半に差しかかると高野師が警策を持って廊下をゆっくりと歩き回ります。自ら警策を受ける方も多く、肩をたたく乾いた音が堂内に響き渡りました。

 その後、薬石(夕食)となりますが、食事作法は今回の修行の中で厳しかったことの一つ。中でも飯台看(給仕役)を務められる方は何度もご飯、汁物の入った桶を頭の上に捧げ持って運びますが、食事を取る方の前ではしゃがんでは下しの繰り返し。

 食事をする方としても、音を立てずに食事を取らねばならず、食器の並べ方ひとつにも作法があり、戸惑う姿もちらほら見受けられました。

 薬石の次は晩課(夕勤行)。その後再び坐禅と続きます。坐禅から戻ると高野師の講話。高野師は坐禅の大切なこととして、呼吸に集中し、長い呼吸を心がけることを勧められたほか、自身の禅道場での修行経験について話され、受講生は興味津々でした。

 二日目は、先輩の「開静!」の声を合図に五時に起床。体操そして坐禅と続きます。時折遠くから鳥の声が聞こえてきますが、静寂が支配し、気持ちよく坐禅の出来る環境で取り組みました。

 二日目には朝、晩の坐禅をはさんで、大熊学監の講義。

 大熊師は給仕作法の意味を説明された上で、禅仏教の特徴を解説されました。

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静寂の中に筆の音のみが...!

 写経に没頭 足を洗ったなべで粥を炊いた良寛の話、また麻浴山の宝徹禅師をたずねた修行僧の故事、そして「真実の自己を求める自己となにか」と問う修行僧・即公と法眼文益との問答などをひいて、「仏教ではすべての事象は条件の調和によって存在している。その条件は刻々と変化しているので、これが『私』と主張できるものは何もない。自我という色眼鏡をはずすと智慧が働いてくる、それを目指すのが禅の修行。」と述べられました。

 午後には鹿野山禅研修所および隣接する仏母寺について、創設者とその母の話を交えて、設立経緯を話された後、得度について説明があり、得度には受戒して在家信徒となる在家得度、僧侶になるための出家得度がある旨および得度を受けるための条件、また戒名の成り立ち等について説明がありました。

 引き続き、講師を囲んでの記念撮影そして作務、晩課、坐禅と前日と同じスケジュールに取り組みましたが、二日目の締めくくりは受講生・講師陣を囲んでの茶話会。受講生からは授業内容についての質問の他、専門課程への進級、各宗派の相違点、地方寺院の現状について多くの質問が寄せられました。

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般若心経等を心を込めて読誦

 三日目には写経が行われました。受講生は般若心経を半紙に認め、書き終えた半紙を香炉に薫じてお焼香をし、ご本尊の前に置いていきます。多くの受講生は写経を終えた後の自由時間を利用して仏母寺を見学し、緊張を解きほぐしていました。

 終了式に際して大熊学監は「今回の修行体験では様々な作法で窮屈だったと思うが、それぞれの動作には意味がある。帰った後にも振り返っていただき、これからの人生を歩んでいただきたい」と締めくくられ、高野師からは「人生は一度限り。無駄にすることなく、更なる精進を期待します。」との挨拶がありました。

 禅堂・食堂・浴室は三黙堂として沈黙を守り、道場内の移動は叉手当胸、食事の際には手を擦り合わせる動作で給仕の終了や量を表現するなど、様々な作法に受講生は戸惑いがちでしたが、次第に慣れ、禅の洗練された作法を各自が体得したようです。

 最後は食事作法を気にすることなく、わいわいがやがや恒例のうどんの昼食。受講生たちは何度もお代わりしつつ豪快にすすった後、晴れ晴れとした表情で帰路に就きました。

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