授業情報

第27期全日程終了

日付:2015年5月 8日

入門課程50名 専門課程40名

晴れて4月17日の閉講式

 東京国際仏教塾・第二十七期は三月の専門課程授業をもって終了しました。
 入塾された五十三名のうち五十名が入門課程を修業しました。
 また、後期の専門課程には、過年度生六名を含む四十二名が進み、うち四十名が出席日数・実技考査・レポート審査をクリアして修了に至りました。
 宗派別の修了者は浄土真宗七名、浄土宗三名、曹洞宗十名、臨済宗八名、天台宗三名、真言宗七名、日蓮宗二名です。

 以下、最終授業の様子を終了順にご紹介します。



浄土真宗

174-2-1.jpg大熊学監・浅野師を囲んで浄土真宗コースの皆さん
 浄土真宗コースは三月七日(土)~八日(日)に最終回を迎え、『阿弥陀経』や『正信偈』、『念仏和讃』などの声明、焼香・鏧・経本の扱いなど仏前作法の考査も行われました。
 また、併せて『阿弥陀経』などの経典や荘厳に必要な仏具の名称など漢字の読み・書き取りの筆記試験がありました。

 受講生は五ヶ月間の精一杯の成果を披瀝し、何とか全員が出席状況、筆記試験、レポートもクリアし、見事修了することができました。

174-2-2.jpg修了を迎えて感慨深く最後の講義を
 反省会では、浅野師、先輩僧侶を交え、「医療の現場で活かしていきたい」、「瞑想からスタートしたが、塾で学んだことを、社会に発信したい」、「死者にではなく、残された者と悲しみ・喜びを共有できるよう、法話のできる僧侶になりたい」など積極的な意見、得度コースへ進む覚悟や期待が表明されました。
 受講生は専門課程で「浄土真宗」の何たるかを、少しばかり分かったような気がしたとのことでした。

 続いて、大熊学監の講義があり、親鸞聖人が九歳の時に青蓮院で得度された際、「明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」とうたわれた御歌が披露され、学監からは「発心の今が大事」とのお話しがありました。最後は、全員が本堂に集合し『嘆仏偈』やお念仏を称え散会となりました。




日蓮宗

174-3-1.jpg野坂住職を囲んで日蓮宗コースの皆さん
 三月八日(日)は日蓮宗コースの最終日を迎えました。

 午前は前日に引き続いて日蓮宗の歴史の講義。助講師の柳沢さんが作成したレジュメとともにテキストの「日蓮宗読本」を読んでいき、話題は現代の宗門の話まで及びました。

 最後に野坂住職は、最近海外で発生したテロ事件や、各宗教者間で行われている異宗教間対話を挙げながら、「人間の出現で地球上には環境破壊など様々な問題が発生した。我々の祖先は宗教を有することで摂理を感じ、己を律してきた。そのような宗教があるからこそ生を享けたことを感謝する事が出来る人生になるのではないか。」、「どういう日々を歩んできたかによってその人の最後が決まるといいます。そして次の生には別なキャラクターで生命を与えられ、また何かができる。だから今生で果たすべきミッションを果たしましょう、それが菩薩道です。そのミッションは縁、個性によってひとそれぞれ異なるけれど」、「人間はそのような摂理をなかなか理解できないが、感知する能力も与えられている。それを認識出来たら、他者の個性を認め合い調和するようになるから争いがなくなるのではないか。妙法の采配に気付くことに法華を学ぶ意義があるのです」とお話されました。
174-3-2.jpg和気あいあいとした授業光景
 午後は読経の試験です。最終試験に向けて最後の詰めを行い、関口師からアドバイスを受けた後、野坂住職を迎えて試験が始まりました。

 試験内容は進退作法ならびに「日蓮宗信行要典」読誦の考査です。木鉦や鏧を用いながら道場偈、勧請、奉送から方便品第二、如来寿量品第一六までの読経を行うもので、考査が終了した後、野坂師は各受講生に対する講評を述べられ、全員「一人でお勤めが十分できるレベルである」と合格判定を出されました。



174-3-3.jpg河波先生を囲んで浄土宗コースの皆さん

浄土宗


 浄土宗コースの最終授業は、三月十四(土)~十五日(日)、東京練馬区の光明園で行われました。初日午前は鍵和田師による講義で、『選択集』の思想を概観しながら、今まで学んだことの総ざらい。

 午後は修了考査が行われ、鍵和田、炭屋両講師の前で一人一人、『浄土宗日常勤行式』の読経や威儀作法の実演を行い、全員合格の判定となりました。
174-3-4.jpg充実した資料で講義が行われました
 翌日は河波先生の講義、法式実習が行われ閉講となりました。





天台宗

174-4-1.jpgのサムネール画像比叡山延暦寺・戒壇院にて先徳を偲ぶ
 天台宗コースでは三月十四日(土)~十五日(日)、京都大原の清浄院大原道場において最終講義が行われました。

 初日はまず、法楽をあげて写経。続いて、法儀実習考査と天台密教に関する筆記試験が行なわれ、全員及第となりました。
 
 非食(夕食)、入浴の後、在家得度式が行われ(後述)、卒業生は引き続き研修生として更なる精進を続けることを誓いました。
 
 今季修了される方の中には四月から大正大学に編入学し天台教学を学ぶ予定の方もおります。 

174-4-2.jpgのサムネール画像久保師を導師に春季彼岸会を厳修
 翌日は五時半に起床して朝勤、止観、小食(朝食)の後、本堂にて春季彼岸会法要を厳修。茶話会を行ってから道場を後にして、講師陣、受講生全員で比叡山延暦寺に参拝しました。まずは根本中堂へ。堂内の不滅の法灯を見学した後に、大講堂では祖師方の肖像を拝観。最後には伝教大師最澄の悲願であった戒壇院をめぐり、祖師の偉業に想いを馳せました。

 その後、京都市内に戻って昼食。京都駅前で解散となりました。




曹洞宗

174-4-3.jpg中野先生を囲んで曹洞宗コースの皆さん
 曹洞宗コースの最終授業は十四日(土)~十五日(日)、千葉県大佐倉駅から程近い勝胤寺(葛谷利生住職)で行われました。

 初日は、本堂で約一時間の朝課をお勤めした後、中野東禅先生による禅的生活についてのお話。『禅の料理と食事の心』をテーマに、宗典『典座教訓』・『正法眼蔵示庫院文』の講義がありました。道元禅師は「食材は仏の命」と説き、お米の研ぎ方から野菜の保存方法まで事細かに記され、その教えの多くが世界遺産となった和食料理に受け継がれ、活かされているとの興味深いお話しがありました。

174-4-4.jpgユーモア溢れるご講義につい笑顔が
 また、この日は中野先生の前で、一人ひとりの実技考査がありました。礼拝手順、鏧子・木魚の打ち方、『般若心経』、普回向、略三宝の読誦など。緊張から鏧子・木魚の打つタイミングが合わない受講生もいましたが、日頃の練習の成果を精一杯発揮した結果、見事全員が合格点をいただきました。

 翌日は、朝のお勤めの後、昨日に続いて『永平知事清規』、『永平清規赴粥飯法』の解説。また「甘えの祈りから悟りの祈りへ」をテーマにお話しいただき、すべての講義が終了しました。

 昼食後の茶話会では様々な疑問や意見が出され、入塾後一年間の受講生の成果について話し合ったり、今後の進路等に対して中野先生の懇切丁寧なアドバイスをいただいたりしました。そして現代社会を取り巻く諸問題、自殺・安楽死・子供たちのいじめ等をどのように考えるべきかについて幅広い観点にたった教えをいただきました。

 最後に、お世話になった本堂を、心を込めて清掃し、合掌礼拝後お寺を発ちました。引き続き、出席受講生全員が場所を替え、ささやかな謝恩会を開催。中野先生を囲んで、講義を離れてのざっくばらんなお話しを伺うとともに、今後の更なる精進を励ましあって散会しました。



 

真言宗

174-5-2.jpg根岸住職・柏木師・柴岡師を囲んで真言宗コースの皆さん
 真言宗コースの最終授業は、十四日(土)~十五日(日)、茨城県鹿嶋市・地蔵院(根岸宏昭住職)で行われました。

 初日は、仏前作法の実技考査があり柏木・柴岡両師の厳しい眼の中、一人ひとりが入堂から三礼・焼香・読経そして出堂まで一連の流れを実演。特に三宝礼において五体投地を行うタイミングに苦労していたようです。

 その後ひとりずつ暗誦テストや『理趣経』『観音経』『陀羅尼』などの読誦のテストがありました。

 翌日も午前七時からの朝勤、朝食、作務の後に、引き続いて暗誦テストや読誦テストがありました。筆記試験は二月に終わったとのこと。全員が最後まで苦戦したのは歌のように唱える『四智梵語』でした。特に『理趣経』と『四智梵語』は何度も繰り返し最後まで指導を受けていました。

174-5-1.jpgのサムネール画像柴岡師の声明指導に耳を傾ける
 受講生が修行期間中、光明真言や『般若心経』、三宝礼、呪や偈など八種類の経文の暗記、『理趣経』、『観音経』他の読誦の練習など、寸暇を惜しんで習得に励んだ結果、講師から細部にわたる注意点の指摘があったものの、晴れて全員合格となりました。

 最後には修了後の進路についてのガイダンス。得度の目的、条件や得度式の内容、仏教塾修了生の心構えに加え、高野山真言宗の諸行事についてのお話もありました。修了にあたって根岸住職からは「全員限られた時間の中、お勤めなど立派に勤められました。今後とも真言宗徒として進む道は様々でしょうが、折角得られたご縁を大切にされ、更なる精進を祈ります。」とのご挨拶があり、散会となりました。




臨済宗

174-5-3.jpg柴田住職、松村師を囲んで臨済宗コースの皆さん
 臨済宗コースは十四日(土)~十五日(日)、長野県千曲市の開眼寺において最終回を迎えました。

 妙高高原を望む山中にあるがゆえに寒さが身に沁みます。二月の作務は総出で境内等の雪かきとなったほどでした。三月の最終講義は一転、快晴で穏やかな日和の中で行われ、無事修了式を迎えました。

 最終日は、毎月の修行二日目と同じく早朝四時半に開静(起床)して坐禅堂で坐禅。静寂の中に無音を意識し無の境地を目指します。十一月初日の入堂と比べると、かなり雑念が振り払われたようです。

 引き続き本堂で朝のお勤めに励みました。そして塾生二名が飯台看となり粥座(朝食)。ちなみに一日目の齋座(昼食)では、典座さんが精魂込めて調理された、すっかりおなじみの「開眼寺名物うどん」を勢いよく啜ったとのこと。

174-6-1.jpg名物"開眼寺うどん"に舌鼓を打つ
 最終日は塾生が緊張の中、柴田住職の前で一人づつ読経する考査(「般若心経」、「消災呪」、「本尊回向文」、白隠禅師坐禅和讃)、「四弘誓願」)が行われました。木魚を打ちつつの読経は、タイミングがなかなか難しく苦労したようでした。また、三拝の仕方、木魚・鏧の打ち方、経本の扱い方はじめ仏前作法についても多くの指導を受けるという厳しい考査でしたが、全員がなんとか合格点を獲得し、御住職、松村先輩から祝福を受け、ほっとした表情でした。

 最後は、柴田住職から今後の進路についてのお話があり、特に得度を臨むにあたっての心構え、一般僧堂に入る道、正眼短期大学ほかで学習を続ける方法など、定年後の僧侶の道を勧められる御住職の懇切丁寧なご説明をいただきました。

 最後に雪を冠った菅平高原を背景に、本堂前で記念撮影。受講生たちは、宿泊時に近くの温泉に浸かって修行の反省やら意気込みを語りあった懐かしい想い出を胸に、また、今後の更なる精進を誓って下山しました。


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