授業情報

第28期 全日程終了

日付:2016年5月10日

入門課程55名 専門課程42名
晴れて4月22日の閉講式へ!!

 東京国際仏教塾・第二十八期は三月の専門課程授業をもって終了しました。
 
 入塾された五十九名のうち五十五名が入門課程を修業しました。
 
 また、後期の専門課程には、過年度生五名を含む四十七名が進み、うち四十二名が出席日数・実技考査・レポート審査をクリアして修了に至りました。

 宗派別の修了者は浄土真宗六名、曹洞宗十三名、臨済宗四名、天台宗九名、真言宗六名、日蓮宗四名です。

 以下、最終授業の様子を修了順にご紹介します。


浄土真宗


180-2-1.jpg大熊学監、浅野・石黒師と浄土真宗コースの皆さん
 浄土真宗コースは、三月五日(土)~六日(日)に最終回を迎え、初日に考査が行われました。午前中はまず、経典や荘厳の用語についての筆記試験があり、午後には各人が大熊学監を前にして『阿弥陀経』、『正信偈』、『念仏和讃』を読誦する声明の考査が行われました。受講生は全員、無事に合格の判定を頂きました。

 その後続けて大熊学監からの講義があり、山田無文老師の青年時代の逸話や俳人・曽良の辞世の句などを引いて、大いなるものが私達のこの世界を包み込んでくれていることを知らしめる因が「南無阿弥陀仏」と名号を称えることと話し、「念仏をもうさんと思いたつ心のおこるとき摂取不捨(仏の救い)の利益を得る」という『歎異抄』の言葉を引いて「これからの学びの中で、自身が摂取不捨にあずかることが出来れば理想的です」としめくくられました。 また、修了する受講生全員が出家得度を目指して研鑽を積むとのことで、浅野先生からは四月からの研鑽会のガイダンスがあり、各自用意すべきもの、学ぶ心構えについてのお話がありました。

180-2-2.jpg考査の後には修了後のガイダンスも行われました
 翌日は、通常通り御朝事から始まり浅野先生より仏飯の作り方や所作を習い、続けて得度課程に向けた説明および講義がありました。

 午後には、めいめいが三人の先生につき、『阿弥陀経』の読み方を確認して頂きました。その後、御夕事を行い散会となりました。

 ちなみに五日の夜には専門課程の区切りとして「お別れ会」が開催されました。浅野先生をはじめ先輩方も集まって、新入生(28期生)が仏道を志した動機や今後の進むべき道などについて、ざっくばらんにお話を伺ったりして親交を深めたようです。


曹洞宗


180-3-1.jpg中野先生を囲んで曹洞宗コースの皆さん
 曹洞宗専門コースの最終授業は同じく、五日(土)、六日(日)の両日、佐倉の勝胤寺で行われました。

 初日は『般若心経』読経の実技考査が行われることもあって、塾生も早くから教場に参集し、交代で熱心に読経の練習に励んでいました。

 朝課に続いてお経の誦み方について講義がありました。中野先生から、「曹洞宗の場合、平らに誦むことが大事なので、坐禅と同じく腰を伸ばし、腹式呼吸をしてしっかりと声を出すことが大事である」とのご指導がありました。

 午後からの実技考査では、本番ならではの緊張はあったものの、先生の講評では、「それぞれの個性に合ったよい読経」とお褒めの言葉を頂戴し、全員合格となりました。

180-3-2.jpg緊張の中、考査に臨む
 その後、『典座教訓』の授業では、道元禅師が食事作法などの小さいことになぜ拘るのかについてお話があり、中野先生は「ひとりひとりが後悔しない生き方を実現させるため、今をきちんと生きるという大きな教えが背景にあるからだ」と解説されました。

 初日講義終了後の夕刻は、場所を移して懇親会を開催。読経考査時の緊張とはうって変わったリラックスムード溢れる楽しいひとときとなりました。

 翌日は朝課から始まり、その後、いつもよりも長い二炷の坐禅を行いました。

 午後からは茶話会。塾生からは仏教と神道との関係、禅僧の行う厳しい修行の意味、今後の進路への疑問など様々な質問が出、中野先生にはそれらの質問に丁寧にお答えいただき、和やかかつ充実した時間を過ごしました。
 講義終了にあたり、お世話になったお寺への感謝の気持ちを込めてお堂などを掃除し、それぞれ帰路につきました。


臨済宗


180-3-3.jpg柴田住職、先輩方と臨済宗コースの皆さん
 臨済宗コースは長野県千曲市にある開眼寺(柴田文啓住職)で開かれました。冬には氷点下になるため、寒さ対策が必要となるこの教場では三月十二日~十三日に最終回を迎えました。

 臨済宗コースではレポート提出と教場における実習の成果が求められ、総合的に合否判定がなされます。

 レポート課題は①臨済宗の教えについて述べよ②臨済禅の伝来とその流れについて述べよ③作務とは何か、の三つ。読経の試験は実技も交えた『般若心経』『消災呪』『本尊回向文』『白隠禅師坐禅和讃』『四弘誓願』の暗唱です。加えて教場での実習中の「坐禅」「作務」等日常生活すべてが考査の対象となるそうで、日常の行住坐臥全てが修行であることを意識しておかねばなりません。

180-3-4.jpg禅は日常の行往座臥すべてが修行
 最終日は朝五時から一時間の坐禅そして粥座(朝食)に始まり、引き続き読経の試験が行われました。住職と一対一で行われ、四人の受講生全員が合格となり、レポート提出とあわせて無事修了の運びとなりました。

 今回は塾卒業生の松村、長浜両氏が講師補佐として手伝ってくださいました。松村氏は岐阜県の寺院に住職として晋山の予定とのこと、長浜氏もこの三月に僧堂に掛塔します。他の卒業生も姫路市の僧堂で修行生活に入るなど、柴田住職のご尽力により修行の道筋がつけられてきた臨済宗コース。修了者四人のうち三人が得度を希望しており、受講生はこれからの精進を誓って下山しました。


天台宗


180-4-1.jpg松浦師、久保師を囲んで天台宗コースの皆さん
 天台宗コースは三月十二日~十三日、京都大原の清浄院大原道場において最終講義が行われました。

 五か月の履修期間中、講義および実践修行両面からの授業が展開され、講義では天台宗の教義や密教概要を、また、「願文」を中心に伝教大師の事績についても学んできました。また、実践修行としては朝晩の勤行に止観、礼拝作法の習礼、写経に加えて、食事も作法に則って厳格に行われました。

 考査成績、出席日数等を勘案し、一名は四月の補講を条件に、計九名の修了が認められた次第です。

180-4-2.jpg夜には先輩方とともに話し合いの時間も
 最終回初日はまず、松浦師を導師に受講生全員で法楽をささげて開講。その後、止観、講義、法儀実習などが行われ、夜には二十八期生二名の在家得度式が行われました(後述)。
 翌日は修了式の後、比叡山延暦寺に登山。伝教大師ゆかりの根本中堂、戒壇院などを参拝しました。




真言宗


180-4-3.jpg根岸先生を囲んで真言宗コースの皆さん
 真言宗コースは、茨城県鹿嶋市の地蔵院(本光清住職)で行われました。期間中は、「真言宗のあらまし」「弘法大師伝」、仏前作法・経典読誦・朝夕勤行・作務等の外、月毎に①高野山真別所出身の田口先生、②虚空蔵求聞持法を修行された池本先生の法話、③本住職による護摩、④天香久山天益寺(奈良)の西谷住職による加持祈祷等、貴重な作法実演を見聞する機会がありました。

 最終授業は三月十二日(土)~十三日(日)に行われ、初日は実技考査があり、柏木宣遊・柴岡宏明両師が見守る中、一人ひとりが入堂から三礼・読経・出堂までを勤めました。併せて光明真言・『般若心経』・呪や偈等の暗誦と『理趣経』・『四智梵語』の読誦では二月にテストも行われました。『理趣経』・『四智梵語』の読誦では、その抑揚などに全員が苦労したようです。両師から、いくつかの指摘や注意はありましたが、全員合格となりました。

180-4-4.jpg真剣に経典読誦
 この日は夕勤に続いて根岸宏昭先生からご詠歌・和讃が披露され心に沁みるひと時を味わいました。翌日の朝勤後、根岸先生による撥遺が行われました。

 また、柴岡師から『三陀羅尼』、柏木師から『大日経』『金剛頂経』の説明後、『三陀羅尼』・諸真言を読誦しました。修了後の進路ガイダンス、受講生の体験談発表を行い、最後に根岸先生から「進路は其々でしょうが、このご縁を大切に更なる精進を祈ります。」との御挨拶を頂きました。最終の作務終了後に散会となりました。


日蓮宗


180-5-1.jpg野坂先生を囲んで日蓮宗コースの皆さん
 日蓮宗コースは千葉県大多喜の妙厳寺で、十二(土)~十三日(日)に最終回を迎えました。

 同コースでは宿泊体制で金曜日の夜に入山。翌朝六時に鐘をつくところから始まり、本堂で一時間朝のお勤めします。そして内作務を行うといった寺の日常生活を体験する中に「日蓮宗読本」を基にした講義、作法実習を織り込む形で授業が展開されてきました。夜には受講生全員で読経の特訓をしたそうです。

 「法友の会」を結成して定期的に妙厳寺に集う塾卒業生が食事の仕込みから、教材の作成まで各人の得意分野を生かしつつ専門課程の進行に協力してくださいました。

180-5-2.jpg蓮如上人の教義を読み解く
 最終日午後には読経の試験がありました。試験に向けて最後の詰めを行った後、野坂先生を迎えて試験は始まりました。進退作法ならびに「日蓮宗信行要典」読誦の考査です。木鉦や鏧を用いながら道場偈、勧請、奉送から方便品第二、如来寿量品第一六までの読経を行うもので、考査終了後、野坂師は各受講生に対し、懇切丁寧な講評を述べられ、「一人でお勤めが十分できるレベルである」として全員に合格判定が出されました。

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