授業情報

第29期 第1回修行

日付:2016年7月10日

第一回修行
181-12-1.jpg大熊学監による"仏教を学ぶ姿勢とは"

 第二十九期・第一回修行は千葉県大多喜町の妙厳寺南無道場にてスタートしました。

 
 A組は四月二十三日、B組は四月三十日から二泊三日の修行です。
 A組は開講式の翌日が初日となり、正午前には二十四名の受講生が妙厳寺に集合しました。午後一時より本堂にて開講式。

181-12-2.jpgのサムネール画像"仏法を学ぶとは"野坂師の講話
 大熊学監からは「これまでの経験や知識を脇に置いて、無心になって一つ一つの事に真剣に取り組んでほしい」と、また、教場となる妙厳寺住職の野坂法行師からは「仏教とは知識・教養ではない。頭の中に知識としてたまっても身に付いたものでなければ役に立たない。この三日の間で、身に付く感覚を少しでも得ていただければ幸いです。」と挨拶がありました。
 開講式が終わると早速大熊学監の講座です。
181-12-3.jpg緊張しつつ自己紹介
 まずは当塾で何を学ぶのか。大熊学監は仏教を学ぶ目標として四弘誓願について講義され、大乗仏教を学ぶという方向性を示しました。
 また、学ぶ姿勢についてもお話され、茶器いっぱいのお茶にお茶を注いでもこぼれてしまう譬えをひいて、「みずからを空っぽにして学ぶ姿勢が大切である」と説かれました。
181-12-5.jpg心を磨く作務
 続いて、敷地内の清掃や草刈、風呂を沸かすための薪割りなどの外作務を黙々とこなした後、野坂住職の講話。
 初日は『仏法を識る者は世法を得る』と題し、仏法を学ぶとは何かについて日蓮宗の教えを基に述べられました。
181-12-6.jpg野坂住職・大熊学監を囲んで A組の皆さん方
本堂において静座・唱題行に励む
 宇宙・自然界の調和の世界を象徴的に表した大曼荼羅本尊から導きだされる法華経の基本的な考えは「この世の全てのものはお互いに関わり合い、支えあって存在すること、そして存在するすべての『人』『もの』はそれぞれに役割があってかけがえのない存在であること」と述べ、仏法を学び、知るということは、宇宙の大法=仏の意志によってできているこの世界のあるべき様に気づかせてもらうことであり、それによって身勝手な生き方から離れて、仏=自然の恵み・宇宙の摂理をわきまえた生き方ができるのだとお話されました。
181-13-1.jpg心を込めて朝の勤行
 引き続き、本堂に移動して静坐・唱題行。これは浄心行、唱題行、深心行の三つから構成されております。まず浄心行においては数息観により調身、調息、調心を行い、唱題行に入る準備を行っていきます。
 そして唱題行では妙厳寺副住職・野坂法靖師の鳴らす太鼓の音にあわせて休み無く「南無妙法蓮華経」とお題目を繰り返し唱えていきます。最後には深心行を行い、クールダウンしていきます。
181-13-4.jpg食事とは他のいのちをいただくこと
 野坂住職は、「天地自然と我と一体、すべては根っこでつながっている。それを行法の中で感じていただければ」とお話されました。
 唱題行を終えてやっと夕食の時間となります。配膳も受講生が行うのですが、担当の方々は慣れない手つきではありましたが、全員が協力して行いました。
181-13-2.jpg慣れない手つきで真剣にお給仕
 食事もただくつろいで食べていいというものではなく修行の一環。様々な作法指導もあり、家庭における食事のとり方との違いに、受講生は戸惑いがちでした。
 以後、入浴、就寝となりますが、希望者には簡単ながら太鼓の指導もありました。日蓮宗の勤行には欠かせない太鼓を塾先輩の柳沢師が実演し、実際に力強く打ち鳴らす受講生も多数おりました。
 翌日は朝六時起床。六時半からは朝の勤行に参加します。ラジオ体操を行い、朝食の前に室内作務。
 二日目から大熊学監による講義も具体的な内容に入っていきます。
 午前の講義は「僧伽」について。仏教教団の起源や戒律などの説明がありました。
181-13-3.jpg"他"のために!薪割りを黙々と
 午後の講義では「寺」というテーマで寺の起源、寺の機能、教団、そして現代寺院の諸問題について考察しました。
 野坂住職の講話、二日目のテーマは「行軌作法」について。
 心得としては神仏に対する尊重の精神と、厳粛な態度の必要があることを述べ、それを成り立たせる手立て、そして読誦の心構えについてお話されました。
181-13-5.jpg力強い法華太鼓に魅かれて
 最後には宗教的心境と立ち振る舞いは連動しているのだと、道元禅師の「威儀即仏法 作法是宗旨(心は形のあらわれ、形は心を作る)」という言葉で締めくくられました。
 最終日にはフリーディスカッション。塾の先輩方も交えて修行の感想、疑問点などが話し合われました。
 自分の心の悩みや仕事や日常生活での仏教の生かし方を問うなど真面目な質問が多く寄せられました。
 B組はゴールデンウィークの真っ只中、良好な天候の下、開催されました。
 修行内容はA組と同様ですが、受講生は総勢三十五名と多く、少し窮屈な中にもかえって親近感が増したようです。
181-13-6.jpg野坂住職・大熊学監を囲んで B組の皆さん方
 閉講式の際、野坂住職は「この修行で仏教的な生き方を学ばれたことと思う。これからも仏教を生活そのものとして受け止めてほしい」と今後の精進を期待され、大熊学監は「このような修行は一人ではできず、支えあいがあってこそできる。我々は支え、支えられている身であることを自覚してほしい。」と述べられました。
 今回の第一回修行に際しては、日蓮宗専門コースを修了された卒業生の方が研修指導や食事作りなど全面的にバックアップして下さいました。
 妙厳寺では毎年、山寺留学を開催し、子供たちがお寺での生活を体験していますが、いわば第一回修行は大人の「山寺留学」。日常と異なる生活に身をおいて、自己のあり方についてふり返る契機となったのではないでしょうか。

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