卒業生は今!!

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日付:2015年11月10日

第ニ十四期 山寺邦道

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  私は、東京国際仏教塾の二十四期生である。

 私の入塾の動機は、古希を目前に控え、以前からの念願であった東京国際仏教塾に入塾し、仏教に関する基礎的な知識を体系的に習得することにあった。

 期待どおり教育内容及び担当教授陣共々、目本の仏教塾の中では最もレベルの高い教育機関であると思っている。すなわち仏教系大学の仏教学部等と比較して勝るとも劣らないものと確信している。また受講生の方々も、既に仏教に関しかなりの知識を持っておられる方が多かった。仏教に関する自己のポテンシャルを更に高めたいという真摯な気持ちが強く、また人間的にも立派な方ばかりであった。したがって、極めて有意義な受講ができたことを今更ながら感謝している。

 東京国際仏教塾卒業直後、突然妻を亡くし残余の人生を妻の供養に捧げるべく、出家得度の決意をした。そして幸いにも縁あって元曹洞宗管長板橋興宗禅師様を導師として出家得度することができた。現在は曹洞宗の僧籍に登録され、正式な僧侶となり福井県御誕生寺徒弟として、千葉県で修行中である。

 さて、僧侶の職務は、端的にいって二つあると考える。その一つは、周知のとおり現代日本社会において、死者に引導を渡す葬儀を執り行うこと、もう一つは、むしろこの方が本来の大切な任務であるが、悩み苦しんでいる人々の心を救済することである。
 
 この任務を遂行するために厳しい修行に耐え、そのための研鑽と自己陶冶に励まなければならないわけである。悩める人々の心を救済すべき根本は何か。それは煎じ詰めれば人生の生老病死等の苦の解決である。そしてそれは、煩悩の世界に生きている人々の死生観の参究に外ならない。したがって、目下亡き妻に対する悲嘆からの超克を胸に、死生観の参究にのめり込んでいる。

 私は、毎朝一時間の勤行をしているが、その時線香とローソクの火を見ながら時々人生の諸行無常が我が脳裏をよぎる。勤行が終わるころには線香もローソクも既に燃え尽きている。人生もしかりである。人の一生は一瞬にして終る。

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  人間は必ず死ぬという厳粛な事実は、私たち人間にとって未来永劫変わることはない。この厳粛な事実に立って、それではどのように生きるのが最良なのか。私は妻の死を契機として、死生観についての自叙伝を平成二十七年の夏に出版した。(山寺くに道 『死生観』パレード出版 定価一、六〇〇円+税金)

 我々僧侶は、真っ向から死と対峙することが主任務である以上、死生観参究から避けて通ることはできない。したがって、お近くの書店あるいは、ネット(アマゾン)等を通じて本著を購入され、死生観研究の一助になれば著者にとって望外の喜びである。 合掌

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