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第2回修行 鹿野山禅研修所にて臨済禅を学ぶ!

日付:2015年9月10日

スクーリングには約70名が参加



 五月三十日には東京、本郷の東京大学仏教青年会にてスクーリングが、三十一日には新宿・瑠璃光院白蓮華堂にて浄土真宗講座、そして第二回修行が六月十二日からA組、十九日からはB組がそれぞれ三日間、鹿野山禅研修所にて行われました。浄土真宗講座は、多くの塾生の要望もあり今年度から新規に開設したものです。専門課程に進む前に、より多くの宗派を体験することにより、各自に合った専門コースの選択肢が増えたことになります。

 スクーリングには第二十八期生六十名強が参加。会場は熱気に包まれ、受講生は第一回修行の仲間との再会に旧交を温めていた様です。また、塾の会会員の特典として、スクーリング聴講のご案内をしたところ、多くの会員の方が受講されました。

 スクーリング初日、四弘誓願を参加者全員で斉唱して講義に入ります。

 まずは渡辺章悟先生による大乗仏教論。「大乗仏教の菩薩とは」と題して大乗仏教の思想的特徴やその成立過程について講義されました。

 午後は蓑輪顕量先生の日本仏教史。日本仏教史上における時代区分に基づき、伝来した仏教の展開、教宗と遁世門の仏教としての古典仏教、遁世門系の仏教が主流となって社会に関与した新仏教の時代について、さまざまな視点から講義をされました。

 仏教概論は昨年に引き続き、佐野靖夫先生が担当され「仏教のオリジナリティ」という問題に関し、また現代思想としての仏教について講義されました。

 最後は大洞龍明塾長による特別講義。独自の資料に基づき、ビッグバンから人類の誕生、そして宗教・仏教の成立過程などについて貴重なお話しがありました。(スクーリング講義内容は、随時掲載予定です。)

 翌日には新宿・瑠璃光院白蓮華堂にて浄土真宗講座が開講。町屋光明寺住職・大洞龍徳師より正信偈や念仏和讃といった声明の紹介がなされました。午後からは住職でもある大洞龍明塾長が、「三三の法門」を中心とした浄土真宗の教義やその歴史の講義が行われ、最後には堂内の見学をして解散となりました。
 
 第二回修行は千葉県富津市にある鹿野山禅研修所にて行われました。A組は六月十二日、B組は十九日に始まり、それぞれ二十三名、三十二名の方が参加されました。

176-9-2.jpg作務とは、動中の工夫を...
 今回の修行では同県富浦町・常禅寺ご住職・高野公義師が指導にあたり、塾卒業生である川口、添田(ともに二十二期)、長浜(二十七期)の各氏が指導補助を担いました。  初日は教場に十二時半集合、ガイダンスの後、一時半から開講式となり、大熊学監からは「緊張感を持って取り組んでください」と、また、高野師からは「怪我に気をつけ修行に臨んでください」と挨拶がありました。

 開講式の後、早速坐禅修行に入ります。禅堂・食堂・浴室は三黙堂として沈黙を守り、道場内の移動は叉手、本堂に入るときは合掌するなど様々な作法があり、初めて経験する受講生には戸惑いが見られました。定められた作法がなかなか身につかず、学監から厳しく指導を受ける方もおりました。

176-8.jpg警策に身が引き締まる!
 禅堂に入り、高野師が座り方を説明された後、坐禅に入ります。坐禅も後半になると高野師が警策を持って坐禅に取り組む姿勢をチェックすべく見回ります。自ら警策を受けられる方も多く、パーン!パーン!と肩をたたく音が堂内に響きわたります。

 坐禅の後は外作務。参道から中庭、茶室周りの清掃・草刈りなどを行いました。

 その後、食事となりますが、禅では朝昼晩の三食をそれぞれ粥座、斉座、薬石と名づけております。この薬石という名称、夕食ではなく薬という位置づけはお釈迦様の時代に仏教僧団が二食だったことの名残のようです。

 食事作法は今回の修行の中で厳しかったことの一つ。中でも飯台看(給仕役)を務められる方はご飯、汁物の入った桶を高く掲げ、何度も往復して運びますが、しゃがんでは下しの繰り返し。膝には負担がかかってきます。足元が覚束ない方も出てきて、指導スタッフがサポートに回る事態も!

 食事をする側も、大中小の食器の並べ方に戸惑う姿も見受けられました。また食事中はご飯や汁・菜などすべて音を立てずに摂らねばなりません。様々な作法に気をとられ、味わう余裕などなかった人もいたことでしょう。また、食器は洗うのではなく、茶湯をいただいたあと布巾できれいに拭いて、ようやく終わりにすることもはじめての体験でした。

 薬石の後は晩課(夕勤行)。それから再び坐禅と続きます。坐禅から戻ると高野師の講話です。「単純ながら奥深いのが禅」と紹介される高野師は、禅道場での修行についてお話しされ、受講生の興味を引いておりました。坐禅に取り組む方へのアドバイスとして「長い呼吸を心がけること、体が整うと呼吸が整い、心も整ってくるので坐禅の際には姿勢に注意してください。」とお話しされ、「思うようにいかないのが人生、それから逃げないで立ち向かい、今を大事に生きて欲しい」と締めくくられました。
 
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 二日目は五時に起床。全員でラジオ体操の後、早速坐禅です。遠くからは鶯の声。静寂が支配し、気持ちよく坐禅に取り組める環境ですが、薄暗さもあって眠気に襲われた方もあったようです。

 朝、晩の坐禅のほか大熊学監の講義があります。

 大熊師は給仕作法を説明された上で、禅仏教の特徴を解説されました。

 「仏教とはすべての存在、事象は条件の調和によって存在している。その条件は刻々と変化しているので、私にしてもこれが私と主張できるものは何もない。」と述べられた上で、足を洗ったなべで粥を炊いた良寛の話、また麻浴山の宝徹禅師をたずねた修行僧が、「風がいつでもあるのに、扇を使っているのは暑いという(自我にとらわれた)思いがあるのではないか。」と問いかけたところ、こだわりをもたず扇をただあおいでいた禅師が「君は風の本性はいつでもあることは知っていても、どこにでもあることを知らないようだね。」と答えたという故事、そして「真実の自己を求める自己とはなにか」と問う修行僧・即公と法眼文益との問答をひいて、「自我という色眼鏡のフィルターをはずすと智慧が働いてくる、それを目指すのが禅の修行である。」と述べておられました。

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 午後には鹿野山禅研修所および隣接する仏母寺の設立経緯についてのお話しの後、仏教儀礼の話に入りました。最初は得度の説明で、授戒して在家信徒となる在家得度、僧侶になるための出家得度があり、その条件についての説明がありました。そのほか戒名成立の歴史的経緯について言及されていました。

 午後の講義の後は作務、晩課、坐禅と前日と同じスケジュールをこなします。二日目の締めくくりは受講生・講師陣を囲んでの茶話会。受講生からは専門課程の選択やレポートに関する質問、「公案とは何か」など禅の修行に関する質問も寄せられました。

 三日目は写経が行われました。受講生は心を落ち着けて『般若心経』を認め、書きあがった半紙を香炉に薫じて本尊の前においていきます。写経を終えた方は、研修所とゆかりがあり近くに位置する「仏母寺」を見学される方もおりました。

176-11-1.jpg食べる!食べる!閉講式後の名物昼食うどん
 終了式に際して高野師からは「三日間お疲れ様でした、とのねぎらいのお言葉とともに、仏縁を広げていただきさらなるご精進を願います。」との挨拶がありました。大熊学監は「この修行では型を学んだだけ、形にはなっていません。型に血が通うと形となりすっとなります。この三日間はきっかけであり、これからは形にするための日々です。今後各自がいろいろな形で研鑽を積まれると思いますが、形になるまで継続していって欲しいと思います。」と締めくくられました。

 今回の第二回修行の後には天台宗一泊結集、浄土念仏修行があり、それが終わると、いよいよ後半の専門課程となります。この修行を通じ仏教の魅力を強く感じ始めた方もたくさんいたようです。さらなる精進を求めて専門課程で是非学んでいただきたいものです。
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