卒業生は今!!

卒業生は今!! 初めての寒修行-托鉢体験記

日付:2016年5月10日

第25期 本田 修文

180-13.jpg一心に寒修行!
 昨年二度の高野山大師教会での講習会を受講し「権教師托鉢免許証」を授与され、托鉢行ができるようになりました。準備に何かと時間がかかり、初めて街頭に立ったのは暮れも押し迫った十二月三十日のことです。

 初めて托鉢を行うにあたり、十八年間東京都の八王子や立川などで托鉢行をしている、知己である曹洞宗の僧侶にいろいろアドバイスを受けました。

 そのアドバイスとは、先ず立つ場所は、そこで早く托鉢を始めた者で良いこと、次に警察ややくざ等の問題は無いこと。一番注意しなければならないことは、何かと絡んでくる者、特に宗教的議論を吹っかけてくる「某会」には注意すること。そういった場合は相手にならずその場から離れること等々です。

 巣鴨の高岩寺周辺での布施を強要する似非僧侶の横行など、一部社会問題化している托鉢。一般の人々の托鉢行を見る目の厳しさを覚悟して、八王子駅北口前に立ちました。体力と相談して一日三から四時間、午前十時から午後二時までの托鉢行です。雑踏の中の好奇心の目は全く気にはなりませんでしたが、三十分もすると寒さで身体が固まるほどでした。その時、中年のご婦人が「寒い中ご苦労様!」と優しい言葉とともに、空の鉄鉢に二百円を入れてくれたのです。我が人生、初めてのお布施です(心の中でなぜかホッとしました)。それから午後二時まで、二十人を超える皆さまからご喜捨をいただきました。托鉢を通して、日本人の優しさ、仏教への信仰心に触れることのできた貴重な一日となりました。

 爾来、寒入りから節分までの間、寒修行として托鉢を二十三日間行いました。場所は八王子、立川、中野周辺など八ヵ所です、その間、多くの人々との触れ合い、そこから多くのことを学ぶことができた勉強の日々でもあったと言えます。

 高尾山駅頭の托鉢は、多くの観光客でごった返す中、高尾山おろしが一人の托鉢僧に容赦なく襲い掛かる厳しい状況でしたが、ただ只管、お大師さま(空海上人)のご宝号、諸仏諸尊のご真言を途絶えることなく唱え続けた四時間でした。

 懸念していたトラブルは特になかったのですが、一度だけ「この乞食坊主!!」と罵詈を浴びせられたことがありました。しかしこれも修行と心得、腹を立てることもなくやり過ごすことができました。

 「凛然とした姿を見せることによって、人々に何かを感じさせる」、「多くの人々と触れ合うことにより、何かを感じとる」、これは私がこの三年ほど受講している仏教講座の師の托鉢の意義についての言葉です。

 この教えを実践していくために、これからも週一から二回は各所で托鉢行をしていく積りでおります。もし皆さんが街頭で托鉢行をしている私の姿を見かけましたら、お布施(笑!)とともに気軽にお声を掛けていただければ幸いです。

 「鉄鉢の中へも霰」山頭火  合掌

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