卒業生は今!!

卒業生は今!! 『道元を読み解く』を出版!!

日付:2018年2月10日

第十九期 得丸 久文

 道元に通称「永平廣録」と呼ばれる語録があることは専門家の常識ですが、一般には知られていません。またそれを読み解いた研究書もありません。私は二年前、会社を早期退職して時間に余裕があったとき、アマゾンの古本で幻の「道元和尚廣録」(上・下、筑摩書房、一九九五年)を見つけて読み始めたところ、だんだん面白くなり、正法眼蔵七十五巻本や大谷哲夫著「永平の風」と合わせ読みました。

 道元は正法眼蔵七十五巻各巻の最後に「正法眼蔵現成公案第一」、「正法眼蔵摩訶般若波羅蜜多第二」と連番を振っていて、示衆日や場所、その他の情報を書き加えています。廣録は全部で十巻ありますが、上堂語を収録した第一から第七までは巻末の余白に「上堂語一二四、頌十」と収録した上堂語と漢詩の数を識語として書き記しています。

 私は業務上デジタル通信の知識をもち、この奥書と識語はテキストを保護するための誤り訂正符号と考えました。そして保護された七十五巻本と弁道話、祖山本廣録だけを読み解けば道元の教えを復元できると考え、正法眼蔵随聞記 や十二巻本正法眼蔵、卍山本廣録は読まないことにしました。
 その結果、宇治の興聖寺時代に弟子たちが起こした事件や、永平寺では日本達磨宗の弟子たちの間で道元が孤独であったことなどを廣録の言葉から蘇らせました。また道元は鎌倉から戻った後に廣録で「仏性」、「即身是仏」、「虚空」などの重要概念を検討して、結果を正法眼蔵に反映させていることを確認しました。

 このたび東北福祉大学学長の大谷哲夫先生の序文をいただいて、冨山房インターナショナルから『道元を読み解く』として上梓する運びとなりました。四五〇頁で六千八百円と高価になり恐縮ですが、仏教塾の先輩後輩に読んで頂き、ご意見ご批判をいただければ幸いです。十一月二十五日には東京で出版記念会も予定しております。ご興味のあるかたはご連絡ください。 電話 070-5361-9669

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