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曹洞宗得度式

日付:2019年2月10日

「新発意」

第三十期 鎌谷 研三

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  兄弟子 森山邦男師と(左が筆者)
 今年の八月十日に二年前より参禅している町田の簗田寺で出家得度(法名・・鉄崖祖禅)を受けました。住職の年齢や体調から弟子は取らないと聞いていたので、出家を希望していたものの思いがけない得度となりました。振り返ってみますと、多くのご縁に導かれてのことで自分でも驚いております。

 「宗教?私には必要ない。心の弱い人がやるものだ」「神?仏?そんなものは存在しない」というのが、二年前の私の認識でした。そのような認識でいたある日、新聞に「仏教は生きている人のためにある。お経は人の生き方を説いたもの」「お坊さんを見かけたらお布施をして欲しい」との記事を読み、生きている人のために仏教はあるという言葉に心動かされ、これが仏教にご縁を頂いたきっかけとなりました。

 そんな折、町田駅で托鉢をしていた兄弟子の森山邦男(仏教塾卒業)に出会いました。お布施をしましたら、参禅会を勧められ、それがまた、仏教を学ばせていただく大きな一歩に繋がりました。参禅会は毎日曜日にあり、坐禅後の僧侶を囲んでの茶話会で仏教の話を聞いているうちに、もう少し体系的に仏教を学びたいと思うようになり、国際仏教塾に入塾しました。

 曹洞宗専門コースでは、中野東禅先生の懇切丁寧なご指導や、同期の皆さまとの熱い語らいに、いつしか自分も僧侶となって少しは人のお役に立ちたいという気が芽生えたのでした。

 六十二歳の現在は仕事を続けながら、日曜日の坐禅会で兄弟子の手伝いをしたり、法事や寺のイベントが土日にある時は、勉強をかねて随喜させていただくなどして過ごしております。

 簗田寺は樹木に覆われ、ここが街中かと思われるくらい静寂を保っています。この九月には寺領の自生の竹を利用して、桂離宮にある桂垣と同じ垣根が造園されました。もとは曹洞宗寺院でしたが、現在は単立寺院となっております。単立寺院ですので、法式など専門道場のようには系統だった修行ができませんが、住職、副住職、兄弟子方にご指導を仰ぎながら学んで参りたいと考えています。  ちなみに表題の「新発意」は師僧である斎藤謹也老師から頂いた絡子の裏に書かれていた言葉です。「しんぼち」「しんぼっち」「しぼち」などと読み、「仏門に入って間もない人」という意味です。同時に、常に初心忘れるな、初心に立ち返れとの師僧の言葉と受け止めております。今後とも、ご縁を大切に仏道に精進して参りますので、ご指導のほどよろしくお願いします。写真は八月に行われた「第五十二回禅の集い信濃結集」での、兄弟子の森山邦男師とのツーショットです。


第三十期 畠山 裕美

 平成三十年九月三日、東京都港区の仏教伝道協会「縁の間」において、第三十期曹洞宗コースの修了者のうち九名の在家得度式が、導師中野東禅先生により執り行われました。

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「戒名授与証」を手に-含蓄ある戒名に感激!  
 得度式は本尊上供から始まりました。普同三拝、般若心経読経、本尊上供回向、そして普同三拝に続き、導師から「このたび皆様は、仏弟子になられたいとのご要請がございました。そのお気持ちに迷いはございませんか」の確認に対し、新弟子一同は、迷いなく「ございません」と答え、導師から「ここに仏法僧三宝ご照覧のもと、仏陀の一番弟子摩訶迦葉大和尚から八十六代目の仏弟子東禅を介して仏の弟子になられる儀式を執り行います」というご指導に続き、「南無十方仏 南無十方法 南無十方僧」の礼讃後、過去の汚れた行いを懺悔する「懺悔文」を唱えました。更に導師より「今身より仏身に至るまで汝よくたもつやいなや」という問いがあり、新弟子は「よくたもつ」と力強く答え、仏弟子になることについて三度の確認がありました。

 「その後、儀式のクライマックス「剃髪と酒水」に入りましたが、その際、導師より「この儀式は仏陀の時代から続くものです」というお話があり、改めて本当に仏弟子になるのだという感動がこみ上げてきました。弟子が合掌低頭し「流転三界中 恩愛不能断 棄恩入無為 真実報恩者」のお唱えとともに、導師から剃髪、酒水を受けました。

 「次に三帰礼文を唱え、導師より「汝、今身より仏身に至るまでよくたもつやいなや」という問いに対し、新弟子一同は「よくたもつ」と答え、この問答を三度繰り返した後、導師より三聚浄戒を受け、さらに十重禁戒を受け、その都度「よくたもつ」と誓いました。

 その後、各自に戒名が授与されました。

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  剃髪の儀に緊張が走る!
 導師より、禅宗の戒名は上二文字は道号(仏道の徳)といい、実字可(名前から文字を拝借しても良い)とし、下二文字が戒名・仏弟子名でその人柄の徳を示すことになっています、というお話があり、それぞれの戒名について説明がありましたが、風流と生まれ月から頂いた戒名の素晴らしさに、弟子一同感激しておりました。

 引き続き、戒名授与証、血脈、絡子、数珠、聖典が授けられました。戒名授与証は、額に入った立派なものでした。絡子は裏側にそれぞれ戒名が書かれており、仏陀の時代からのお袈裟の歴史についてのお話を伺い、感動のうちに得度式は無事終了致しました。

 得度式の後は、仏教伝道会館の「菩提樹」にて懇親会となりました。中野先生、洞口事務局長を囲み、仏弟子になった喜びと共に、各自の近況報告、中野先生から弟子に期待する旨のお話、多くの質疑応答があり、あっという間の一時間半が過ぎました。また、中野先生の「東禅節」を久々に聞くことができ、東京国際仏教塾で得た素晴らしいご縁に感謝し、お開きとなりました。ありがとうございました。         合掌

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