5月にはスクーリング・浄土真宗講座を開催

 

2019(令和元)年、5月26日、大洞塾長が住職を務める新宿・瑠璃光院白蓮華堂にて「浄土真宗を学ぶ」講座が開かれました。本講座は任意参加という位置づけですが、22名の塾生が参加。午前9時半に集合し、ガイダンスの後、開講となりました。

まず大洞龍徳副住職が挨拶され、第22期修了の田中師、長幡師、第24期修了の二木師が伽陀、坂東曲などの声明を実演した後、受講生は三グループに分かれ、1分法話を体験しました。浄土真宗の所依の経典である『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』を引用した法話用資料があらかじめ準備されており、各グループの発表者がそれに基づき、僧侶になった気持ちで仲間の塾生の前で話します。発表者の中には初心者とは思えないほど、堂々と心に響く法話を披露される方もおりました。皆さんは一般の方々に仏の教え、親鸞聖人の教えを分かり易く、また、心に残るよう話しをする難しさを実感したようです。

午後からは如来堂において大洞塾長による講義。ゴーギャンの有名な絵のタイトルにもなっている、「我々はどこから来て、どこへ向かうのか」と題してお話しされました。この問いに向き合う事こそが宗教の本質であり、私たちは因縁所生により空の世界に戻るのではないかという考えを示されました。

そして2時半からは『観無量寿経』の文言から採った句を写経し、最後には瑠璃光院内の見学をもって解散となりました。塾卒業生でもある岡村、東、永楽師の案内のもと、受講生は堂内を見学しましたが、ラピスラズリの鏡板を背にした阿弥陀如来像、敦煌莫高窟の復元壁画など他では見られない寺院空間に興味津々のようでした。