「これからこれから」を大事に

湯浅瑞鳳(第22期卒業生 仏像彫刻師)
私は10年前に仏教塾で在家得度してから、地元の曹洞宗寺院に参禅する様になり、住職や仲間と一緒に四国巡礼の旅など、仏道仲間との縁が続いています。
仏像とは、教えであり、悟りのお姿や祈りの対象で、身近にある仏心の入口だと思っています。彫刻家で、尊敬している平櫛田中先生の語録に『六十七十は鼻たれ小僧、男ざかりは百から百から、わしもこれからこれから』『いまやらねばいつできる、わしがやらねばたれがやる』が好きな言葉です。七十歳を迎え、坐禅や日々の生活でも「これからこれから」の気持ちで、また、これからも仏像の魅力と作仏の喜びを多くの方と共有し、先人の知恵と技術の継承に努めたいです。

Profile
1949年千葉県生まれ、平成4年仏師瑞雲に師事、平成16年仏師号瑞鳳拝命、現在仏像彫刻教室を都内2ヶ所と千葉県内で開講指導中。