専門課程浄土真宗の講座の様子

東京国際仏教塾第33期入塾の説明会で質問が出た専門課程。その中で、今回は浄土真宗の専門課程を例にご紹介いたします。

2月1日と2日、両日とも専門課程の講座は新宿光明寺瑠璃光院白書院の間で開かれました。参加者は6名。講師は、大洞龍明塾長、大熊信嗣学監、吉崎行臣講師です。

1日目の午前中は、浄土真宗を身につける上で必須の阿弥陀経と正信偈を復習することから始まりました。続けて仏前作法の説明。経本の持ち方、読み進め方、撥(ばち)の裁き方、鏧(きん)の打ち方…、ひとつひとつ体験しながら作法の練習です。午後は大洞塾長の〝観無量寿経〟の講義から。略して「観経」と呼ばれる経には『王舎城の悲劇』とされる父と息子の間で繰り広げられた悲劇が描かれています。これを嘆き悲しむ妃、韋提希夫人がお釈迦様の言葉をどういう姿勢で臨めば受け止められるか。念仏の重要性などが取り上げられました。この日の最後の授業は「大谷声明集 上」から〝念佛和讃 三淘〟を初重から通して練習です。和讃の音の取り方はなかなか難しく、受講生は四苦八苦。

「観経」について語る大洞塾長

2日目は阿弥陀経、前日に教わった〝念佛和讃〟を全員で唱えることからスタートしました。新宿光明寺瑠璃光院で行われた講座の機会を生かし、午前10時から日曜礼拝へ参加。午後からは大熊学監の「念仏を申す」の講義。「すべからく凡夫の自覚をもつ」姿勢の重要性は、大洞塾長の講義内容とリンクして、意味深い内容となっていました。最後の授業は〝念佛和讃 三淘〟を一人ずつ披露すること。吉崎講師に助けられながら、注意点をメモし、唱える、その繰り返しです。次の講座までの宿題となりました。

2日目の大熊学監の講義

講座は一日平均6時間が目安。講座内だけでは、塾長や学監の講座内容が理解するには難しく、経を身につけることは出来ません。自分自身で本を読んだり、声に出したりと、日々の積み重ねが大切。これを知ることが、本当の意味での講座だとご理解いただけたのではないでしょうか。

和讃の指導を行う吉崎師