雨ニモマケズ

2011年4月11日、アメリカの首都、ワシントンのナショナル大聖堂でミサが行われました。キリスト教だけでなく、仏教、イスラム教、ヒンズー教などの聖職者も参加した、宗教、宗派を問わない式典は、1か月前に起こった東日本大震災の犠牲者と被災地の復興を祈るもの。ミサの最後に朗読された詩は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を英訳したものでした。

明日は震災から9年。まだまだ復興半ばですが、改めて、鎮魂の祈りとともに、この詩を被災者の方々へおくらせていただきます。

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ

小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

小サナ萱ブキノ小屋ニイテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ

北ニケンクヮヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニワタシハナリタイ

 

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