心の免疫力を高めよう
厚生労働省が3月17日に2019年度の自死者の統計が1万9959人と発表しました。近年で一番多かった2003年度の3万4427人と比較すれば減ってきているとはいえ、相当な人数です。自死に至った理由はそれぞれでしょう。簡単に推し量れるものではありません。
心の免疫力をアップ、心の闇に引っ張られない方法を考えてみませんか。
感情や思考という心があるから、人。心の揺れ動き次第で、プラスにもマイナスにもなります。ストレスは自死の要因のひとつともいわれています。触れ幅が大きければストレス増へ。とにもかくにも、心の揺れ動きを最小限にすればストレス状態も緩和されるはずです。
役立つといわれているは禅の心です。アップル社の創業者スティーブ・ジョブスやロック歌手デビッド・ボウイが禅に心酔していたことは有名です。東京国際仏教塾の第2回目の修行を行う鹿野山禅研修所から徒歩で5分ほど登ったところにある臨済宗妙心寺派佛母寺があります。住職はアメリカのコーネル大学東アジア研究所研究員の松原正樹師。彼がアメリカ・グーグル本社などで講演を行っているように、日本だけでなく世界の企業が禅を学ぶ機会を積極的に取り入れています。最先端の世界では、禅はストレスに一定の効果があると判断しています。
禅の修行法のひとつ、坐禅を日常に取り入れてはいかがでしょう。
1日1回、坐し、ゆっくりと息を吐き出す。それを2、3度繰り返し、息に集中し、なにも考えない。無念無想の状態へ。身と息と心がひとつになれば心が整い、揺れ動きが小さくなります。これも心の免疫力をあげる方法です。