「仏教を学ぶ」という意味は…
「仏教を学びたい」「仏教を学ぼう」と志す初心(初発心)の方に向けた情報発信です。
「仏教を学ぶ」ことは「自分自身を学ぶ」ことといっていいでしょう。
仏教とは文字通り「仏(ぶつ)の教え」。ブッダ(悟った者・目覚めた者)の説かれた教えのことです。では、悟った者とは誰のことでしょう。幼名・ゴーダマ・シッダッタ、釈尊です。約2500年前にシャカ族の王子として生まれました。
「四門出遊」というシンボリックな逸話があります。
あるとき、釈尊が従者とともに東の門から出られました。するとみずぼらしい老人に合います。「私もやがて老い衰えていかねばならないのか」と暗い顔でお城に戻られました。また、あるとき、南の門から出て病人に合われ「私もやがて、あのような病人になるかもしれない」と不安にかられ、お城に戻られました。また、あるとき、西の門から出て葬儀の列に出合われ「私もやがて、あのように死んでいかねばならない」と人生の空しさを感じ、城へ戻られました。最後に北の門から出た時に、修行者に出合われ、気高く尊い姿に心を打たれ、出家の決意を固められたというお話です。
釈尊が「老・病・死」に出合ったことで物語る、仏教の出発点です。
「生きることは、年を取り、病に蝕まれ、そして死ぬこと」。死からは逃れられないのならば、仏の教えを通し、自分自身を見つめ、心のあり方を考え、「自分とはなにか」を深めていく。これが仏教を学ぶことです。
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