お寺の参拝マナー

外出自粛の要請で、予定していた旅行もキャンセルになった人が多いでしょう。しかし、我慢した分だけ、改めて出かけた時の感動は大きくなるのではないでしょうか。
仏教の勉強を始めたというと、よく聞かれたことがあります。「神社の参拝マナーは決まっているけれど、お寺にもあるの?」と。ドキっ!たしかに! 二拝二拍手一礼の神社参拝時のルールなどは、随分と知られています(ただし、出雲大社では二拝四拍手一礼です)が、お寺に詣でた時に、これらの指示は見かけたことはありません。どうしてでしょう?
「お寺に参拝の仕方の掲示板がないのは、そもそも日本人は仏様の前では手を合わせるという習慣が身に付いていること。そして、仏教の宗派・宗旨によって、若干、お参りの作法が異なっているので、あえてうちのお寺ではと主張せずに、それぞれの形をおおらかに認めているからでしょう」と、東京国際仏教塾の大熊信嗣学監。では、基本的なルールを教えてください。
「基本的な参拝の仕方は、まず仏様の前に立ったならば、軽く頭を下げる。次に、香炉があった時は香を1回つまんで焼香をする。その後に、手を胸元で合わせ、仏様のお姿を拝し、深めに頭を下げる。手をほどいて最初の時のように頭を軽く下げる、という流れです」
ちなみに、お香は仏様へのお供え物であるとともに、自分を含めたその場を清浄にする働きがあるのだそうです。
これはあくまで旅先などでお寺を参拝する際の心得です。今さらのようですが、覚えておくと便利です。

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