御朱印は大切に!


金泥を使ったゴージャスなもの、可憐な水彩画やキャラクターが書かれたものなど個性豊かな御朱印に連日行列! 御朱印帳も寺社仏閣が個性を全開。御朱印巡りの観光バスからドライヤーを片手に降りてきた人を見たときは、理にかなっているとはいえ執念を感じました。でも御朱印巡りはスタンプラリーとは違います。御朱印の意味そのものを知っておくとありがたみが倍増します。
御朱印の起源は諸説ありますが、室町時代末期〜江戸時代初期の西国三十三所霊場詣や七福神巡りなどの巡礼という説が一番有力です。もともとは写経を奉納した証として渡された「納経印」といわれています。
寺社の場合は一般的に、右上に①奉拝(慎んで拝みますの意味)、②奉納した日付がその下に。中央には③ご本尊名や本尊が安置されているお堂名など、左側には④名称が墨書きで。中央には⑤御朱印の名前の始まりといわれる朱印が捺されています。これは神仏を表す梵字を用いた御宝印、または三宝印にあたります。その斜め左に⑥山号(札所の場合は札所番号)、左下に⑦堂印が押された構造です。神社は、もう少しシンプルなものが多いように見受けますが、こちらの方が親しみやすさを感じる方も多いようです。
御朱印を入手するというのは簡略されたとはいえ、神仏との縁を結んだこと。単なる御朱印コレクターで終わらないように、いわれを知り、お札と同じように、大切に扱っていただければと思います。

#東京国際仏教塾 #御朱印帳 #納経

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