敦煌莫高窟 第57窟北壁 仏説法図右脇侍菩薩

敦煌莫高窟 第57窟北壁 仏説法図右脇侍菩薩(初唐)は、下ろした右手には紅蓮華を持ち、蓮台乗に立っている。身体には淡く彩色が施されていたが剥落してしまっている。しかし線描はよく残り、宝冠・胸飾・瓔珞などの装身具は豊かである。第57窟は、南壁の観音菩薩が有名で「美人窟」と呼ばれている。ともに切れ長の目に、小さな唇を持ち、伏し目がちの様子で、法隆寺金堂壁画を思わせる。上方で飛翔する飛天の姿も法隆寺金堂壁画と類似している。(撮影/大洞龍明2008年)

大悲の光明
日出づれば普く万物を照らすが如く
仏の大悲の光明も一切を憐愍して等しく度す
恭敬する者もせざる者も等しく摂したもう
鳩摩羅什訳(大智度論)

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