時代劇はお好き?

江戸時代 1739(天分4)年に上棟された西教寺本堂(重要文化財)。

テレビ番組『半沢直樹』(TBS系)が高視聴率を維持しています。2013年の前シリーズ最終回は42.2%という驚異的な数字でした。出演メンバーや演技を見ていると、悪役色をくっきり浮き出す手法、まさに時代劇そのもの。番組を支える歌舞伎役者の顔芸も「らしい」展開です。
8月30日から再開されるNHKの大河歴史ドラマ『麒麟がくる』の主役は、明智光秀。歴史ロマンを凌駕するタイプではなく、ヒーローらしい「クセが強い」人物に仕える、半沢直樹的中間管理職のような立場です。ということは、明智光秀が行う「倍返し!」は、本能寺の変?
歴史は絶対的勝者・権力者が道筋を描いていくものです。
光秀には「裏切り者」「三日天下」などマイナスのイメージがつきまといますが、果たして真相はどうでしょう。時空を遡らない限り史実はわかりませんが、菩提寺にある明智家の墓の佇まいを見るかぎり、地元民にとっては好人物であったように思えます。
菩提寺は琵琶湖のほど近く、比叡山の麓にある天台真盛宗総本山、西教寺です。境内には重要文化財の本堂、客殿があり、小堀遠州作の庭があり。見ごたえのあるお寺です。1571(元亀2)年、織田信長の比叡山焼き打ちの際、災禍に見舞われたそうですが、光秀が寺からほど近い坂本城主になってからは檀徒となり、尽力。天正年間に大本坊が再建されています。1582(天正10)年に亡くなったましたが光秀はここで祀られています。ちなみにこの寺の総門は、坂本城城門を移築したものです。

西教寺 聖徳太子が恩師である高麗の僧・慧慈、慧聡のために創建したと伝えられる。その後、久しく荒廃していたが、慈恵大師、良源上人が復興。念仏の道場とする。2021年(令和3)年2月7日まで『光秀大博覧会』開催中。
滋賀県大津市坂本5-13-1 TEL077-578-0013

明智光秀一族の墓と光秀の妻・煕子の墓

勅使門から琵琶湖を臨む。

聖衆来迎阿弥陀如来二十五菩薩像。1578(天正12)年に造立されたが、風化が進み、屋内へ安置される。

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