仏教の勉強方法

人間はひとりひとり、能力、性格、経験が違います。同じ話をしても、受け止め方が違えば理解されないことも多々。違った資質を持っている人が同じ言動をすることなどはありませんし、どう理解してもらえるか考えても徒労で終わることもあるでしょう。
お釈迦様も、そこを考えられたようです。その解決に〝応病与薬(おうびょうよやく)〟という方法を取られたと言われています。「医者が病気に応じて薬を処方する」ように、相手の資質や直面する悩みに応じて話し方を変え、分かりやすく理解できるよう心がける説法の方法です。そのために「八万四千の教え」があったとか。この八万四千は、実際の数というより、「たくさん」あったという意味の数字です。とはいえ、35歳で悟られ、80歳で亡くなられた間、あちらこちらでいろんな人に教えを説かれたわけですから、まとめれば、ほぼほぼそれに近い数はあるようです。
これから仏教を学ぼうとされる人は、「仏教」というカテゴリーそのものに惹かれているかもしれません。そのときに〝応病与薬〟という言葉を思い出してください。日本には奈良時代に中国から伝承され、さまざまな宗派が現在も続いています。どんなに評判の特効薬であっても体に合わなければ効果が得られないように、自分自身に合った勉強方法を選ばないと仏教への理解は深まりません。
まずは原点、仏教の基礎を学びましょう。
どれだろう、なぜだろう、そんなアンテナをピーンと張っておくことが必須です。その上で、それぞれの宗祖や祖師と言われる方々をリサーチすると、素晴らしい出合いが待っています。

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