避けられない三人の使者

『阿含経』 を見ましても、 我々人生には3つの使者が必ず来るというのです。 三人のお使いが必ず来る。 その三人のお使いとは何かというと、ひとり目は老いである。ふたり目は病である。 三人目は死である。 ですから、 老いの使者、 病の使者、 そして死の使者は必ず訪れるということです。 ですから、 老いと病と死ということは逃がれられないというのが仏教の基本的な立場です。
後に整理されてきまして、 生・老・病・死の四苦というような言葉ができました。 その四苦を克服するために、 あるいはその四苦から逃がれるために、 お釈迦様のお悟りが開かれていった。
ですから、 生・老・病・死というのを認めること、 これが仏教の基本であります。 皆さんも国際仏教塾に入られましたら、 まずこの三つをしっかりと認めていただきたいのです。 あるいは、 この三つを受け入れていただきたいわけです。 決してこれをごまかしては生きることができないわけです。
これはお釈迦様がお生まれになった西暦前五世紀でも、 それから二千五百年たった今でも、 同じ現実であるということを、 まず認めていただきたいわけです。

こちらは、東京国際仏教塾第12期開塾式の特別講演で鎌田茂雄先生にお話しいただいた内容を抜粋して紹介しています。
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