喜びも、怒りも…

テレビドラマの新シリーズが出てきました。俳優の演技力にも左右されますが、ドラマの出来、不出来の判断はどこにあるのでしょう。リアルな人生と同じように、喜び、怒り、慈しみ、笑い、そんな感動を、画面を通し、出合います。この感情の揺れ動きがあるから、ドラマは盛り上がります。
ところが、このドキドキ感などの感情-「情」がつく心の動きが「煩悩が起こす」ものとわかったら、どうでしょう。
人と生まれ、さまざまな感情があるからこそ、ライブ感があり、人生を謳歌しているように思います。しかし、仏教を学び進めていくと、この「情」は苦しみのタネだと知ります。
自分に有益なものが手に入れば「ありがたい」→「嬉しい」「楽しい」。
欲が満たされなければ「ありがたくない」→「怒り」「悲しみ」。
恋愛もしかりです。関係が良好の時は、最高の気分になりますが、一度、関係が崩れると最悪です。たしかに心は揺れ動きます。
そう考えると人生は煩悩だらけ。仏教的思考で分析していくと、身も蓋もないような結論に至ります。一方、「幸せになること」が目的の仏教と教えられたような?と、とても悩ましい状況に陥りました。
では、仏教は「苦」→「ストレスを減らす方法」ととらえると、心の平穏、幸せに導かれているように思えませんか?
生まれた瞬間から「苦」は始まります。仏教は、「苦」とどう付き会っていけばいいか、その解決法を教えてくれる、とても現実的な宗教です。

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