天台宗専門課程 第1回目の修行に参加して

清浄院秋川研修所にて。専門課程は松浦長明住職の読経から始まった。

第33期生 添野正宏

9月までの入門過程を終了し、いよいよ待ちに待った宗旨専門課程に入りました。入門過程でいくつかの宗派を広く浅く勉強させていただいた後、専門課程では仏教の総合大学といわれる天台宗に進ませていただきました。今回、塾生5人を受け入れてくださった道場は、東京都あきる野市にある清浄院秋川研修所です。すぐ目の前には秋川渓谷があり、都内でありながら、水や空気がとても綺麗な場所です。都会の喧騒を離れ、仏教の勉強に打ち込むにはこの上ない環境です。
研修所の由来をお聞きしたところ、信徒の方が提供してくださった家屋であるとのこと。とても有難いことで、お気持ちを裏切ることのないよう精進せねばと、改めて気持ちの引き締まる思いがしました。元々が民家の造りという制約がある中、お内仏を安置し、内陣として仕立てられた部屋には整えられた祭壇が祀られ、とても荘厳な雰囲気でした。僕のように天台宗の仏具の正式な祀り方を知らない人間でも、無意識に手を合わせ、深々と頭を下げ、ひどく萎縮してしまうほどの御威光が放たれていました。
今回、外陣での開校式の後、「天台の教え」「天台の密教」「伝教大師の生涯」などの講義のほか、法楽、法儀、座禅(夕座・朝座勤行)、食事(非食・小食・中食)作法など、とても充実したカリキュラムで指導していただきました。研修所では松浦長明住職を始め、各先生方や助手の方々が親身になってご指導してくださいました。恐らく僕らを受入れていただくのに、相当なご準備をしてくださったのだと感じました。これからも引き続きお世話になる住職や皆様のご厚意を無駄にしないよう、深い感謝の気持ちをもちながら勉強させていただきたいと思います。

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下陣に並ぶ東京国際仏教塾第33期生5名。

松浦住職の丁寧なご指導に聞き入る塾生。