浄土宗専門課程を受講して

山﨑弁栄上人のご真筆による三昧仏様

第33期 T.S.

11月より浄土宗専門課程が開講し、先日12月の日程が終了いたしました。教場は都内練馬区、最寄駅よりほど近い住宅街に位置する「光明園」という所です。
私が浄土宗を選択した理由は、菩提寺の宗派であるということと、「南無阿弥陀仏」と唱えていれば、阿弥陀様のお導きで極楽浄土に往生できるという他力の教えを学んでみたいと思ったからです。
午前中の講義では、「原始仏教から大乗仏教へ」「大乗仏教の本質」「インドの浄土教」などを学び、午後の実習では、木魚等を用いての声明・所作の指導がありました。浄土宗独特の木魚の打ち方(合間打ち)には、毎回苦戦しながらも楽しく取り組んでいます。また、初日に学んだ基本所作のひとつに、畳の歩き方とその時の足の運び方があるのですが、実践してみますと茶道の所作と非常に似ていたことが印象深く、思わぬ共通点に嬉しくもあり、仏教をより身近に感じられました。
何もかも初めてのことですが、この日、受講生が2名ということもあり、マンツーマンに近いご指導を仰ぐことができ、とてもありがたいことです。講師の先生方もとても気さくで、休憩時間は茶話会のようになり私達の質問に答えてくださり、ご自身の体験談なども伺え、とても有意義なひとときです。
1月からはさらに新しい学びと、3月には考査も控えていますが、毎月2日間の貴重な時間を実りあるものにしていければと思っています。日々のお勤めが滞りなくできることが目標ですが、私のもうひとつの目標は、少しでも長く正座をできるようにすることです。
しかし、「中道(ちゅうどう)」という言葉があるように、楽をしすぎず無理もしすぎない。「ほどほどに、いい按配」の心持ちで精進していきたいと思っています。

浄土宗専門課程が開催される光明園念仏道場

浄土宗専門課程の受講風景