スクーリングで得た喜びと宝物
スクーリングは仏教の勉強漬けになる1日。ここが仏教と深く触れることの出来るスタート地点でした。寺や仏像巡りを続けていても、綺麗だ!かっこいい!という主観のみ。笑われるかもしれませんが、お寺になぜ阿弥陀様がいるのかも、きちんと理解できていなかった程度ですから。これまでの寺や仏像巡りで費やした金額を考えるとめまいを、今は覚えます。
その程度の人間ですから、会場となった東京大学仏教青年会館の壇上で熱心に教えてくださる第一線の仏教学者の講師方とのギャップは甚だしいものがありました。しかし、人間とは不思議です。講師のお話を伺っていくと、目からウロコというのか、これまで見てきたこと、接してきたことが少しずつ、ジグソーパズルのパーツのようにつながっていくのです。
9月末までに提出する3本のレポートに向けて、課題図書を読み込むことも必死。遅々として進まず…ながらも書き上げたレポートをポストに投函した時は、受験が終わったような感覚でした。
その後、手元に戻ってきたレポートには、講師の方々の丁寧なコメントが記されていることに驚愕。大学などで嫌というほど学生のレポートをご覧になっているだろうに、この程度のレポートにも丁寧に接してくださったという喜びが沸き上がってきました。読み返すと顔が赤くなるほどの内容でしたが、今でも保存するほど、私の宝物になっています。
日本仏教史レポート『日本仏教の現代的意義について述べよ』の講評欄にこう書かれていました。「仏教塾における仏教のあり方は、まさに仏教と出合う場、チャンスを得られる場ではないでしょうか」。
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