初めての修行 曹洞宗

第33期専門課程 H.N.

曹洞宗の専門課程は京都府宇治市の興聖寺において10月に開講され、約5か月間3月6日を最終日として終了しました。私は「只管打坐」に興味を持ち専門課程は曹洞宗に進ませていただいた。
極寒での坐禅などもありましたが、雲水が行う修行と比較すると、初歩であることは間違いありません。それでも自分なりに修行の一端を垣間見ることができたのではないかと感じ、自分に何か生かすことができたらと思っています。仏教塾入塾以前に坐禅会などへの参加もなく、仏教はご先祖供養をする程度で、知識もありませんでした。今回、このような修行の機会を得ることができ、たいへん感謝しております。
興聖寺の幣老師からは曹洞宗宗義などの講義をしていただき、只管打坐とは悟りを求めるものではなくただ坐ること、日常の生活も全てが修行であるという修証一等など、(心)よりも(身)が先であるという身心脱落を学び、「そうか! 身・体が先なのか」と思ったこともありました。
本格的な「坐禅」は今回初めてで、最初は足が痺れたが次第に順応し、思い浮かぶ事の放置も覚えました。ようやくスタートラインに立ったのかと思うと励みになります。
お釈迦さまがお悟りを開かれた成道会の法要に受講生一同も参加できたことは印象深いものがありました。法要は方丈雨宮老師(94歳)以下で行われ、事前に雲水から随喜の上殿、普同三拝、行道など指導を受け、曹洞宗伝統を垣間見ることができ、ふと気づくと自分も法要をする側にいることに驚きを禁じえず、精進することが重要と再認識しました。
研修生も卒業後の勉強方法や修行を考えあぐねているようでした。共に語り合う仲間ができたことも大きな成果の一つです。この様に専門課程修行は、吉川老師、幣老師をはじめとし多くの雲水から指導をいただき、出会いと稀有な体験の連続で、心から感謝いたしております。        合掌

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