この時期に奇跡的に学べた貴重な修行 真言宗

第33期 専門課程 N.M.

真言宗の専門課程は、茨城県鹿嶋市の鹿嶋山地蔵院にて11月から始まりました。
この先の自分の人生に仏教の学びが必要な感覚があり覚悟を決めて参加させていただきました。専門課程で真言宗を選択したのは、密教と弘法大師の世界観を少しでも体感したかったからですが、正直自分にその学びが修得できるのかが不安でした。
初回はかなりの緊張の中、地蔵院に向かったことを覚えています。
地蔵院では、本 光清住職、根岸宏昭大住職、村上弘信師が大変あたたかく迎えてくださり、改めてこの地に来られたことに感謝しつつ学びに入っていくことができました。
修行の内容は、仏前勤行次第の解説と実践、経典読誦、声明と次から次に移り、すべてが身体と言葉、体感で覚えなくてはいけないものばかりでした。先生方の一挙手一投足に片時も目を離さず見ていましたが、当然すぐに体得できるものではなく、自分の出来なさ加減に愕然とし歯がゆい思いが何度も襲いました。まさに真言宗の宗義である「身・口・意」をフルに使い、自然に身につくまでひたすら繰り返し、これを繰り返しているうちに、所作の流れやその意味を理解していくものだと感じました。また第4回目では本住職による護摩行の実践を見学させていただくという非常に貴重な体験もさせていただきました。
今回の受講生は3名でしたが、贅沢すぎるほどの講師陣に毎回仏教塾OBの方々も参加いただき、学びの密度や質がさらに高いものとなりました。そして何よりもご指導いただく先生方が個性的でユーモアがあり、私たちの視座まで降りて分かりやすく教えを導いてくださいました。今後の指針などを相談させていただく時間も作っていただき、自分自身が仏教と寄り添っていく姿をよりイメージすることができました。
最後に、教えていただいた先生方には感謝しかなく、この先のご縁を願ってやみません。この場所この先生方、この塾生と学ばせていただけた五ヶ月間奇跡だと感じます。そして、合宿中に食事や身の回りのことをお世話いただいた大住職のご息女のお心遣いにも感謝しかありません。ありがとうございました。最後の修行の日まで「身・口・意」をフル回転させ最大限に学んでいきたいと思います。

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