浄土真宗専門課程を修了して

浄土真宗コースでは3月5日から6日にかけて卒業考査(筆記・読誦)を含め、最終講義が新宿瑠璃光院で行われました。
これまで同コースでは半年間、千葉光明寺と町屋光明寺門信徒会館を教場に、受講生は大熊塾長代行の教学講義と吉崎師による『正信偈』、『短念仏』、『阿弥陀経』、『和讃』、『回向』といった声明の読誦指導、二木師の作法指導を受けてきました。また、塾卒業生僧侶のお話を伺う機会もありました。
声明については、受講生は拍の長さをとることや節を付けて詠むことに苦労しつつも、吉崎師が作成した譜面や配布されたCDを活用しながら取り組むことができたようです。また、コロナ禍で2月の研修が中止になった際には、受講生が個々に録音した音源を吉崎師に送り、返信による指導をいただくなどして、自習期間を乗り越えることもできました。そのせいもあってか最終講義では、久しぶりに集まって読経するにもかかわらず、受講生全員の声がきれいに揃っておりました。
最終回初日は声明作法習礼の後、塾卒業生の丸山師から「料理の譬え~真宗の教え」と題して講話がありました。その後声明作法の総復習を行って、卒業考査の一つとなる筆記試験もありました。
二日目午前には『阿弥陀経』、『正信偈』、『念仏和讃』の読誦考査が行われ、午後からは大洞龍真光明寺住職より『歎異抄』第一条をもとに「浄土真宗の教え」の講義が、また、大熊塾長代行からは「浄土とは何か」についての講話があり、「浄土と穢土」「摂取不捨の利益」などの教義についてお話がありました。
最終講義に参加した全員が、日頃の練習の成果を出し切って合格判定を受けて無事に終了することができましたが、受講生同士が励ましあってきたからこそできたとのこと。これからも修了者のほとんどが得度に向けて研鑽に励みます。

考査中の様子

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