曹洞宗専門課程を修了して

曹洞宗コースの最終回は、3月5日から6日の2日間にかけて行われました。
今年度から教場を京都宇治市の仏徳山興聖寺に移して、方丈雨宮義幸老師、堂長吉川圓良老師、西堂幣道紀老師の錚々たる師のご指導のもと、坐禅をはじめ宗史・宗義の講義など、曹洞宗とは何か、について分かりやすく教えていただきました。この興聖寺は道元禅師が修行道場として最初に創建された由緒あるお寺で、一般の方にも坐禅は開放されており、夜坐など一緒に勤めることもありました。
この修行の間、雲水からも成道会の法要について、坐禅や朝課など曹洞宗の行儀作法を基礎から指導していただき、厳しさの中にも優しさを感じたようです。
一日の修行の始まりは、朝4時の暁天坐禅からです。常日頃の生活とかけ離れた早朝行に、初めは戸惑いつつも慣れるに従い心地よさに代わったとのことです。朝課は妙法蓮華経観世音菩薩普門品に始まり、参同契 宝鏡三昧、大悲心陀羅尼、妙法蓮華経如来寿量品偈などを学びます。引き続き小食、作務そして講義を二コマ受け、行茶・座談会です。午後は講義に続き、晩課、薬石、淋汗、一日の最後は夜坐となります。
講義は、幣老師作成の資料をもとに進められ、一般にはあまり知られていない「般若心経止啼銭」の講釈などでしたが、難解な部分もあり理解するのに手こずったようです。教場では理解したつもりでも、いざレポートにまとめようとすると文字に表現しづらく、座談会では嘆き節が聞かれるなど、研修生は相当苦労していました。幣老師の「自分で考え、自分の言葉で語らないと身になることはない」という教えを、一同十分に感じたところです。
このようなカリキュラムで5か月間5回の研修を行いました。
最終回も、今ではすっかり身についた夜坐、暁天坐禅を勤め、最終講義では正法眼蔵仏性巻を教えていただきました。難解とされ長大な正法眼蔵ですが、幣老師ご自身もいまだに深く学ばれておられるそうで、頭の下がる思いがしました。
最後に幣老師から、これからも学び続ける者は教学の基本を鍛えること、正しい漢字を使うことを心掛け精進するようにとのお言葉がありました。漢字に関する話は、毎回の講義の中でも多く語られ、その文化をしっかりと語り継ぐことの重要性を説かれました。
東京からの受講生にとって、教場が京都で遠方ではありましたが、教えに導かれ無事通い切りました。今後は情報連絡網を立ち上げ、お互いの修行情報を共有する体制を構築し、ともに研鑽を続けていくようです。今回の研修を通じ、大いなる満足感を得るとともに、次の「得度」に向けて、再会を期し帰路につきました。

朝4時から始まる暁天坐禅の様子

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