ブッダの誕生日を縁に

4月8日はブッダの誕生日です。

あちらこちらの寺院で花まつりが開かれ、誕生をお祝いします。先日伺ったお寺のバックヤードでも準備が行われていました。ディスプレイのひとつに紙製の巨大な白い象を発見! しかも牙が6本もある象です。

この姿には理由がありました。ブッダの母親、マーヤー夫人が6本の牙をもつ白い象が胎内に宿る夢を見たそうです。そしてブッダを身ごもられたという伝説(※諸説あり)から、この象の製作にいたったとのこと。

ではなぜ、6本の牙なのでしょうか。
大乗仏教の菩薩の修業にある、利他を目的とした六波羅蜜、この「6」を指しています。波羅蜜はサンスクリット語のパーラミターの音写。意訳すれば、彼岸(さとりの世界、涅槃)に到達するという意味になります。「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」、この6つの行を治めつつ、さとりの世界へいたるのが菩薩であるといわれています。

その意味に仏教徒ではないからとスルーしてしまうこともあると思います。しかし、それぞれは実社会で役立つものもあります。ブッダの誕生日を縁に、自らをブラッシュアップしていきませんか?

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