第36期のスクーリングを修了しました
5月18日(土)、東京大学仏教青年会の会場で、第36期のスクーリングが無事に完了したことをご報告いたします。
今期も、在塾生が三帰依文、四弘誓願を唱和からスタート。

午前中は大洞龍真塾長が担当しました。テーマは『仏教を学ぶ』。三法印、四法印、四諦八正道、縁起など、これから先、どの宗派を学ぶにおいても知っておくべき基礎知識です。それぞれに関する詳細な講義内容に、必死にレジュメに書き込む様子には、心強さを感じました。最後の「宗教の役割について」は、哲学者や神学者、仏教思想家の方々の言葉を引いて紹介。まさに、仏教を学ぶ指針になったと思います。
午後からは、3人の先生が、それぞれ80分の講義です。

小峰彌彦先生は『日本仏教史:日本仏教の展開~顕教と密教の視点から~』の講義です。6月初めに、奈良国立博物館の特別展『空海-KŪKAI』が大盛況で閉幕しました。その分、在塾生にとっては身近なテーマだったのではないでしょうか。空海が伝えた新たな仏教の教えが、当時の日本の宗教観に、どのような影響を与えてきたか。小峰先生の講義で詳細を伺うと、よくわかってきます。

渡辺章悟先生の講義テーマは『大乗仏教と菩薩の智慧』。大乗仏教が、紀元前に起こった新しい仏教運動であることを踏まえての講義です。仏、菩薩、天部、明王と分けられた礼拝対象、それぞれの関係性など、詳細な講義内容に興味は尽きません。

佐野靖夫先生は『仏教概論』の講義です。約2500年前に誕生したとされる仏教が、現代社会にどれほどの意味があるか。過去を学ぶことは現代を学ぶことにつながります。初期経典や写真、図式を示しながらの内容は、仏教を学ぶ者にとっては欠かせない内容になりました。
スクーリング内容は、初心者にとって少しハードルが高いものであったかもしれません。参考文献などを使いながら、学びを深めていただきたいと思います。