第36期 第2回 修行体験のご報告

「心 空 智」

鹿野山禅研修所の本堂広には、臨済宗妙心寺派 管長、故山田無文老大師の字が掲げられています。東京国際仏教塾 第36期の塾生は、この文字のごとく、「智慧をはたらかせ、とらわれのない心」の下、A組は24名、B組は29名が体験修行の3日間を過ごしました。

A組はあまり天気に恵まれませんでしたが、そんなことを気にする様子もありません。初日の参道の作務から熱心。汗だくになりながら、一生懸命に取り組んでくださいました。対して、B組は晴天続きでしたが、夕方にはひんやりとした空気になり、夜は毛布が必要なくらいでした。

両組とも、回坐禅へ取り組む集中力は回数を重ねるほど増しているようでした。臨済宗・常禅寺の高野公義和尚の「集中」という言葉に背筋がすっと伸び、警策をいただく際も、感謝の気持ちが込められている姿に、大熊信嗣学監は「感心した」との感想を述べています。食事の様子も同様に、音を立てずに「食す」禅宗の作法に各人、工夫を凝らしていました。「何事にも、学びの姿勢が大事です。

今回の講座には、岐阜の少林寺副住職の太田宗誠師が参加してくれました。臨済宗妙心寺派が主催する『第二の人生プロジェクト』のメンバーでもあります。69歳でビジネスマンから出家したご自身の体験談を含めた話は、「仏教を学びたい」と集った塾生の心に響いたのではないでしょうか。

今回の修行体験の様子を約3分の動画にまとめました。ご覧ください。

※再生時に音楽が流れます。ご注意ください。