臨済宗僧侶、太田宗誠師の第二の人生の歩み方②-日々勉強は続く-

第二の人生で僧侶を選んだ太田宗誠師。今回は、その第2回目です。

2013年に、臨済宗妙心寺派が『第二の人生プロジェクト』がスタート。問い合わせは700件を超え、約200人が応募。得度し、僧籍が与えられた人は40名、その中で住職や留守居役として入寺したのは22名です。

なかなか険しい道のりです。

太田師が僧侶への道を歩み出したのは、69歳になってから。『第二の人生プロジェクト』への参加です。
開眼寺の柴田文啓住職の勧めもありましたが、奥様の協力や後押しが大きな力になったということ。また約1年間、自宅から離れる上で、自宅介護をしていたお母様がケアホームに入所ができたことです。色々なことが上手く重なり、太田師は念願の僧侶の道を歩む環境が整いました。

得度して、修行がスタート。場所は、愛知県犬山市にある臨済宗の専門道場、瑞泉寺です。修行していて痛感したのは「不勉強だった」ということだそう。さらに言えば「厳しい」。

ビジネスマンの生活がイヤで僧侶になったはずが、寺には寺のシステムがあることを全く知らなかったこと。
年齢を重ねているからといって、僧侶としては全くの初心者です。体力も必要。毎日、新しいことの出合いがあり、「勉強、勉強」の連続だったそう。

そんな生活の中で、太田師自身が気に入ったことは「起きて半畳、寝て一畳」の禅の生活です。坐禅をしても、作務を行っていても、四季そのものを肌で感じることが出来るようになりました。

太陽の光を浴びながら「生きていることはいいな」と感じる…長年のビジネスマンの経験を経てきたからこそ、会得できた、新たな感覚です。

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