第36期 第1回妙厳寺・南無道場 修行感想文③

千葉の大多喜にある日蓮宗妙厳寺で行われた修行体験。参加なさった方の感想文を一部をご紹介いたします。

命という宝物 第36期Y.N.

心に強く残った思いのひとつを記します。

妙厳寺の修行で、私は宝物を頂きました。頂いたというより、宝物に気付かせていただいたと言うべきかも知れません。

初日の講座でご住職は、元旦に起きた能登半島地震に触れるところからお話を始められました。そして東日本大震災、原発事故のお話もされ、そこから環境問題やエネルギーの問題へと内容が広がっていきました。

あの未曾有の大震災と原発事故には個人的に深く思い入れがありますし、自分の人生に大きな影響を与えた出来事ですので、大変興味深く耳を傾けていました。しかしお話が進むにつれ「ご住職はなぜ今この場でこのお話をされるのだろう」という思いが膨らんできました。「仏教の講座でなぜ、地球のエネルギー問題や自然環境についてこのように長々と説くのだろう。これはいったいどういうわけなのだろう」と、疑問に思いました。

しかしその疑問はその講座が終わる頃には「これはもしかして」という思いに変わり、他の講義を聴いたりお寺の生活を体験したりする中で段々とその意味が見えてきて、帰る頃には「そういう事だったのか」と、すっかり腑に落ちていました。

それは命のお話だったのです。全ての命を大切にする事。全ての命を繋げてゆく事。全ての命を認め合う事。仏教とはまさに「命の教え」なのですね。

3日間、大変感銘を受けました。仏教を学ぶ道に足を踏み入れたのは初めての事なのに、どのお話を聴いていても自分の人生のどこかしらに必ず反応するのです。必ず触れる部分があるのです。「仏教の全てが、私の小さな命にも繋がっている。そうか、仏の教えは命の教えなのだ」と、強く実感しました。これからの学びがとても楽しみです。

野坂住職の講義風景

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