第36期 第1回妙厳寺・南無道場 修行感想文④
千葉の大多喜にある日蓮宗妙厳寺で行われた修行体験。参加なさった方の感想文を一部をご紹介いたします。
日蓮宗妙厳寺修行に 第36期 S.M.
私が最も印象に残ったことは、食事の作法と食材へのありがたみを再確認した事であります。いただく前に単なる「いただきます。」と言うのではなく、ひとつひとつの食材には命があり、その食材を料理して作っていただいているわけであります。もっと言えばそれらを育てている生産者の方々もおられます。
私は調理師として施設で働いていますが、朝・昼・夕で残された食事を捨ててしまう事が多く、様々な要因はありますが、作る側が命の有り難さや感謝の気持ちを持ちながら、より美味しく作る工夫や盛り付けの仕方を変える事で、残飯を減らせるのではないかと気づきました。早速仕事に活かそうと思います。
いただいた多くの食材は、妙厳寺で採れたものと聞いた時にはとても驚き、同時に、感謝の心が芽生えました。精進料理は肉・魚・卵・乳製品等は使わないので、「毎日豆腐ばかり食べるのかな」と思っていましたがその様な事はなく、毎食満足しながら美味しくいただきました。特に2日目の昼に出てきた筍ご飯はとても絶品で、今でもあの美味しさを忘れる事はできません。特盛で頂きましたが、それでも足りませんでした。
毎食必ず沢庵がついており、食べ終えた食器に当番の方からお茶を注いでもらい、沢庵で食器についているご飯粒等も残さずこそげ落としていただき、命を残さずいただけると同時に、洗剤をあまり使わずに洗うことができるので環境汚染を抑制する事もでき、まさに一石二鳥であります。
食事をいただく際、またそれ以外でも正座する頻度が多くありましたがすぐに足が痺れてしまい、特にお勤めの時など中々集中する事ができませんでした。第2回の修行までには、もう少し長く座れるよう精進致します。
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