『抱一に捧ぐ—花ひらく〈雨華庵〉の絵師たち—』が細見美術館で開催されます
12月7日(土)から京都・細見美術館で、琳派展24『抱一に捧ぐ―花ひらく〈雨華庵〉の絵師たち―』が開催されます。この展覧会には、60~70点前後(※一部展示替えあり)の作品が厳選され、見応えたっぷりです。
江戸琳派の祖といわれる酒井抱一(1761~1828)。彼は姫路藩主・酒井雅楽頭家の次男に生まれ、江戸・神田小川町の酒井家の別邸で育ちました。酒井家は代々、文雅の理解者が多く、江戸屋敷はさながら文化サロンのようになっていたと言われています。抱一も俳譜・狂歌に通じ、絵は狩野派に手ほどきを受けたほどです。一方で、大名子弟の悪友たちと遊廓に通い、放蕩する若き時代もあったとか。
寛政2(1790)年、当主であった兄が亡くなり、酒井家では一気に世代交代が行われる中、抱一は寛政9(1797)年、37歳で浄土真宗本願寺派第18世宗主文如に随って、築地本願寺で得度し、出家。当時の法名は「等覚院文詮暉真」、大名の子息としての格式に応じ、権大僧都の僧位を賜っています。
僧になることで、武家の身分から離れ、市中に暮らす隠者として、自由に文芸に専念することが出来るようになったのです。
同時に、僧の身分で絵画を描く「画僧」という位置づけになり、花鳥画を得意とする一方、優れた仏画制作も行っています。高価な絵の具を駆使して描いたものから白描(はくびょう)の観音図の連作の軽淡な仏画など、それぞれに優れた筆致が見られ、抱一が仏画を描き慣れていた様子が伺えます。この仏画制作も、弟子たちに受け継がれました。
また、のちに〈雨華庵〉と呼ばれる下谷・根岸の庵近くの寺を会場に、彼が師と仰いだ尾形光琳の百回忌の記念法要、展覧を執り行いました。
抱一の墓所は築地本願寺内にあります。浄土真宗・浄栄寺八世香阪雪仙の次男で、養子に迎えた八十丸(やそまる、後の鶯蒲=おうほ)、吉原から身請けした遊女・妙華とともに葬られています。
俵屋宗達、続く尾形光琳による琳派は、抱一、そして彼の弟子たちへと繋がりました。現在でも、装飾性、デザイン性、優美性、ビジュアル的な面白さなど、誰が見ても「美しい」、時代を経ても「新しい」画風。今回、細見美術館で開催される展覧会では、抱一のもと〈雨華庵〉に集った門下の絵師や弟子筋の中から、抱一の養子・鶯蒲、山本素堂、酒井道一ら約20名の作品を堪能することができます。
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※応募多数の場合は抽選となりますこと、ご了承ください。
※チケットの送付にて、プレゼントの当選者といたします。
※お申し込みメールへの返信はいたしません。
なお、プレゼントの申込締め切りは、2024年12月5日(木)といたします。
琳派展24『抱一に捧ぐ―花ひらく〈雨華庵〉の絵師たち―』
展覧会特設ページ→https://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex087/index.html
会期:2024年12月7日(土)~2025年2月2日(日)※一部展示替えあり
開館時間:午前10時~午後5時
休館日:毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)、年末年始(12月26日~1月6日)
入館料:一般 1,800円 学生 1,300円
会場:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 https://www.emuseum.or.jp/
TEL: 075-752-5555
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