専門課程「曹洞宗コース」と簗田寺

簗田寺境内

東京国際仏教塾第30期の卒塾生、鎌谷祖禅師より師寮寺の東向山 簗田寺(りょうでんじ)のご紹介をいただきました。

2024年3月に第35期曹洞宗専門課程の最終日の研修が、十八世齋藤筍堂(じゅんどう)住職をはじめ、各先生方の指導の下、東向山 簗田寺で行われました。
また、今年度第36期の曹洞宗専門課程が本寺で行われるということから、簗田寺について紹介いたします。

簗田寺は、小田急電鉄またはJR鉄道の町田駅からバスで20分ほど行った、東京都町田市忠生2丁目の静観な住宅街の中に位置し、寺の周囲だけが鬱蒼とした木々で覆われております。

簗田寺の歴史は古く、今から1000年ほど前に遡ります。
江戸時代の初め寛永6(1629)年に曹洞宗のお寺として鐡春嶺寿(てっしゅんりょうじゅ)大和尚を御開山、徳川家康家臣である旗本簗田正勝を御開基として、簗田家の菩提寺として建立されました。

千古の昔は、平貞盛がこの地の戦での死者を供養するため真言宗の東香堂を建立したのが初開創です。その後、現在地で浄土宗の東岳寺となり、嘉永6(1853)年に曹洞宗 東向山 簗田寺となりました。
なお、平成16(2004)年より単立寺院となっています。

簗田寺本堂

簗田家や寺と関わりのある人物としては、簗田寺二世の永平寺三十四世馥州高郁大仙国光(ふくしゅこういくだいせんこっこう)禅師や、この寺で青年期に修行した良寛さんの法祖父である高外全国(こうがいぜんこく)大和尚がいらっしゃいます。
また、簗田直次は徳川二代将軍秀忠の娘で後水尾天皇の皇后になった徳川和子に仕えたことから、簗田家の家紋は双葉葵となり、寺の寺紋です。

今日の十八世齋藤筍堂住職に至るまで法燈は受け継がれています。

簗田寺坐禅堂

寺の建物としては、本堂を中心に坐禅堂、衆寮、図書室、書院、茶室、庭等のほか、宿坊や精進料理の食堂(じきどう)を持っております。また、隔月で行われるイベント「開門日和」やコンサート、美術品の展示などの催しがあります。
これらの詳細につきましては、寺のホームページをご覧ください。

ホームページは、こちら↓をクリックしてください
東向山 簗田寺

簗田寺庭園

#東京国際仏教塾 #仏教を学ぶ #仏教を知る #専門課程 #曹洞宗 #大人の学び直し