東京国際仏教塾は「人間とはなにか」を考える場

人間には他を尊重しなくてはと思っても、それを受け入れ難い感情が一方にはあるようです。確かに戦争に対しても、宗教が関わるとなかなか止めることができないことを歴史の中に見ることが出来ます。いやそうではない。
日本人は寛容だ。なぜなら、ありとあらゆる宗教を迎え入れているという意見の方が多いのも事実です。

たしかに、元旦、バレンタインデー、ひな祭り、端午の節句、迎え火と送り火、七五三、ハロウィン、重陽の節句、クリスマス、除夜の鐘など、そもそもの宗教が何であったわからないほどイベント化。結婚式は教会か、神社。葬式は僧侶と斎場、お寺の組み合わせ。これほど宗教がミックスされた国は世界中でもレアケース。訊ねると「無宗教」であったり、「日本は昔から八百万の神です」という答えだったり。

今の日本は、宗教と名がつく授業が公教育では出来ません。
戦前教育のツケといってしまえばそうでしょうが、その結果、どうなったでしょう。勝ち組と負け組とに分けてしまいがち。「自分さえ良ければいい」「自分が一番」「自分が優秀」、驚くことに「自分は偉い、だから尊敬しろ」という考え方までも生まれてきました。また、相手が「悪い」と判断したら、是非もなく、徹底的に叩きます。

逆の立場になったとしましょう。一度階段を踏み外すと、自分で自分自身のことを“落ちこぼれ”と決めつけ、目指す方向が全くわからなくなってしまいます。
これは「私が、私が」という、自我のいきづまり。生きていくのも大変です。

あくまでも私見ですが、宗教は「人間とはどういうものか」を明らかにするものではないかと考えています。
心の中で自分自身に問います。ちゃんと人間をやっているか。人間の道から外れていないか。宗教は「人間らしい人間になる」ための“手だて”だと思うのです。

人はひとりで生まれ、生きているわけではありません。酸素がなければ息も出来ません。水や動植物を食さないと動くことは出来ません。太陽も月も土も、生きていくために不可欠。すべてに感謝の気持ちをもって接する以外はないほどです。
このありがたさを実感させてくれる考え方が、仏教にはあります。

折角の機会です。仏教の基礎を、東京国際仏教塾で学んでみてはいかがでしょう。

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