【コラム】拳と禅:達磨大師が伝えた「空手」の真理(2)

2. 「唐手」から「空手」へ:般若心経のインパクト

かつて空手は「唐手(中国の術)」と書かれていました。これを現代の「空手」に改めた背景には、仏教の核心的な教えである『般若心経』の影響があります。

「色即是空(しきそくぜくう)」 (形あるものはすべて実体がないが、その実体がないことこそが真実の姿である)

空手における「空」とは、単に武器を持たないという意味だけではありません。

  • 己を空(むな)しくする: 慢心や恐怖を捨て、鏡のように相手を映し出す。
  • 囚われない: 一つの技や感情に固執せず、水のように変化する。

空手の型を繰り返すことは、まさに「動く座禅」。雑念を払い、自己を「空」にするプロセスそのものなのです。(事務局) (次回に続く)