東京国際仏教塾 専門コース(後期専門課程)は(3)
第2回 浄土真宗コース
浄土真宗コースでは、親鸞聖人の教えをたずねながら、念仏のこころと読経の実践を丁寧に学んでいきます。開講時には、「念仏は仏教である」「仏教は念仏である」という言葉に導かれるように、浄土真宗の学びが、単なる宗学理解ではなく、生き方そのものにかかわる問いとして示されます。『正信偈』や経典の読誦、声の出し方、お経の歴史、日常の作法などを一つひとつ確かめながら、阿弥陀さまの願いに照らされて生きるとはどういうことかを、塾生はそれぞれが静かに受けとめていきます。
このコースの魅力は、個人で完結する修行ではなく、「ともに学び、ともに歩む」空気が深く息づいていることです。読経の練習や講話、作法の確認、日々の積み重ねの中で、学びは自然と仲間との関わりの中に育っていきます。修了時の声には、阿弥陀仏のまなざしに包まれながら、仲間とともに「報恩」の心を深めていった歩みが感じられます。知識を増やすことよりも、教えによって自分の受けとめ方やふるまいが変わっていくこと。その変化を、あたたかな共同の学びの中で確かめていけるのが、浄土真宗コースの大きな魅力です。
また、浄土真宗コースでは、読経や声明の実践だけでなく、学びを言葉として整理し、試験や確認を通じて定着させていく過程も大切にされています。しかしその緊張感は、競争や優劣のためのものではなく、教えを丁寧に受け取るための真剣さです。念仏の教えに親しみたい方、親鸞聖人の思想を現代の生き方とつなげて味わいたい方、ひとりで学ぶのではなく仲間とともに歩む学びを大切にしたい方にとって、このコースはとても豊かな時間になるはずです。(次回「臨済宗コース」に続く。)

大熊講師講話(千葉教場にて)

塾長講話を熱心に聴く(千葉光明寺本堂にて)


