NEW!【塾生の感想】(三)
東京国際仏教塾での学び(三)
~仏教塾での一年を振り返って ― 宗派を超えた学びと実践の喜び~ (M.G.)
実家が日蓮宗でありながら、幼少期から曹洞宗の最乗寺に親しむなど、私にとって仏教は身近でありつつも、その深淵を計りかねる存在でした。そんな私が「仏教塾」の門を叩き、基礎課程と専門コース(日蓮宗)を駆け抜けたこの一年は、驚きと喜びに満ちた、瞬く間のひとときでした。
特に印象深いのは、大雄山最乗寺での夏期禅学会です。静寂の中、壁に向き合うひととき。「半眼」という言葉の意味が、理屈ではなく感覚として腑に落ちた瞬間がありました。半分は壁を見つめ、半分は別の世界を見ているような、日常では味わえない満ち足りた感覚。こうした「体験」を通じて仏教を学べるのが、本塾の大きな魅力です。
講義内容も極めて質が高く、知的好奇心を刺激されるものでした。「仏教はもっと自由なものだ」という先生の言葉や、神仏習合の歴史を紐解く講義には、目から鱗が落ちる思いでした。第一線で活躍される講師陣の熱意に触れ、レポート提出後に改めてお話を伺うことで、理解が一段と深まる贅沢な構成となっています。
専門課程では、父の亡き後、自分でお勤めができるようになりたいと日蓮宗を選びました。長年の独学でついた癖を直すのは容易ではありませんでしたが、鐘を撞き、その響きが山野へ広がっていく中で「南無妙法蓮華経」と唱える修行は、自分自身を含むすべての心を豊かにしてくれる、かけがえのない時間でした。
また、塾生同士の交流も大きな支えです。講義の合間の談笑や、帰路に小田原で魚に舌鼓を打ったひとときは、同じ志を持つ仲間がいる安心感を与えてくれました。静岡での秘仏公開や歴史探訪など、フィールドワークを通じて見聞を広める機会も豊富に用意されています
正直に申し上げれば、半年ずつの課程では時間が足りないと感じるほど、学びたいことが次々と溢れてくる場所です。「仏教に興味はあるが、どこから手を付ければいいかわからない」という方も、どうぞ安心して飛び込んでみてください。ここは、仏教という広大な世界への確かな入り口となり、自分自身を見つめ直す一生の財産を得られる場所です。

