NEW!「宗教」とは何か(3)


2024年 東京大学仏教青年会館で行われた東京国際仏教塾 開講式での竹村牧男先生の記念講演『宗教とは何か』のポイントを全3回の連載形式でご紹介します。

今回はその第3回です。(事務局)


【第3回】仏教の真価 ―― 「自己とは何か」を究める旅

仏教の核心は、一言でいえば「いかに苦から脱却するか」にあります 。釈尊が説いた「四諦(したい)」という真理に基づき、老い、病、死、そして人間関係といったあらゆる「苦」を見つめ、解決を目指します。

竹村先生が最も強調されるのは、以下の点です。

  • 実存的苦悩への向き合い:死の問題や「自分は何のために生きているのか」という問いに対し、宗教こそが解決をもたらします。
  • 「己事究明(こじきゅうめい)」:宗教の本質は、どう生きるべきかという道徳以前に、「自己とはいかなる存在か」を究めることにあります。
  • 仏教者としての真価:自分自身の「実存的苦悩」を解決し、その上で他者の身体的、経済的、心理的なあらゆる苦しみに対応できることが、仏教を学ぶ者の目標です。

「自己とは何か」を深く納得する道。それこそが、仏道という長い歴史を持つ智慧の体系を学ぶ醍醐味なのです。(事務局)

竹村牧男先生