【東京国際仏教塾の一年】鹿野山禅研修所にて実施される、心と身体を調える「第二回修行」

東京国際仏教塾では、千葉県富津市、豊かな自然に抱かれた「鹿野山禅研修所」にて第二回修行を執り行っています。

日常の喧騒を離れ、塾生一人ひとりが自分自身と深く向き合う、非常に密度の濃い三日間。その修行の様子をご紹介します。

厳かな静寂の中で「自分」を見つめ直す

修行は、富浦町・常禅寺住職の高野公義師の指導のもと、本塾卒業生の先輩たちが後輩の研鑽を支える、温かくも厳格な体制で行われます。

初日の開講式。大熊学監からの**「その時その時を一生懸命に取り組んでください」**という言葉を胸に、塾生たちは緊張した面持ちで禅堂へと向かいました。

慣れない坐禅に戸惑いながらも、丁寧なご指導により、次第に心は凪のように落ち着きを取り戻していきます。静まり返った堂内に響く警策(けいさく)の音。それは、自分の中の甘えを断ち切り、「今、ここ」の自分に集中するための心地よい刺激となりました。

「智慧のはたらき」を学ぶ、深い学びの時間

二日目は、朝5時の起床と同時に始まります。早朝の静寂を支配するのは、遠くから聞こえる鶯(うぐいす)の声のみ。清々しい空気の中での坐禅は、最高の一日のスタートです。

午前の講義では、大熊学監より禅仏教の真髄である「因縁起」や、自我という色眼鏡を外す重要性が説かれました。

「本来、すべての事象は変化し続けているもの。執着を手放し、仏に身を任せることで、真の気づきが得られる」

この言葉に、多くの塾生が深く頷き、自らの生き方を静かに省みる貴重なひとときとなりました。

「第二の人生」をどう生きるか

修行の大きな柱となったのが、太田宗誠和尚による講話です。69歳で出家された元JAL職員という経歴を持つ太田和尚の言葉には、実社会を歩んできたからこその重みがあります。

  • 「坐禅とは、自らの『生きる力』を実感すること」
  • 「AIには真似できない、言葉を超えて心を通わせる感性(不立文字)の重要性」

「仏教とは生き抜く力を得るためのもの」という力強いメッセージは、第二の人生を模索する塾生たちの心に深く刻まれ、これからの人生を照らす大きな指針となりました。

充実感あふれる笑顔での下山

三日間の全行程を終え、帰路につく塾生たちの顔には、初日の緊張とは対照的な、晴れやかで充実した笑顔があふれていました。

忙しない日常を離れ、ただ静かに坐り、自己と対話する。 ここでの経験は、単なる知識としての仏教ではありません。これからの人生を支える確かな「体感」としての教えとなるのです。


あなたも、心洗われる修行の門を叩いてみませんか?

当塾では、志を同じくする仲間とともに、自己の精神を磨き、より良く生きるための知恵を学んでいます。

 

朝の坐禅(すがすがしい雰囲気の中で)

勤行 (できるだけ大きな声で)

作務 (作務も修行です。)

太田和尚講話を熱心に聴く