映画から生まれた阿弥陀堂

北信州(長野)の飯山は周りを山々に囲まれ、田園が広がる盆地の中を千曲川が悠々と流れています。その四季の美しさは日本の原風景ともいわれ、映画『阿弥陀堂だより』でも全国に紹介されました。
これは映画の後日談です。
映画でのお堂は、この地にもともとあったわけではありません。映画撮影のためだけに新しく建てられました。飯山地方は冬、大雪になるので、土台をしっかりと固め、柱を太くして頑丈に造ることになったそうです。
映画が完成し、お堂を取り壊す段になった時、地元から百年の風雪にも耐えるようしっかり造ったのだから、このまま残せないものかという声が湧き上がったそうです。

制作会社と交渉した結果、お堂は残ることになりました。
ただし、堂内の道具はすべて撤去されたので、文字通りの「がらん堂」となってしまいました。このことを聞きつけた地元、飯山市の「仏壇の老舗 山崎本店」の七代目社長で仏師でもある山崎寛視師は、仏様がおられてこその「阿弥陀堂」なのだからと自ら彫刻刀を手にして、小ぶりながら仏さまを彫り上げました。
入仏法要も無事行われ、お堂の主となった仏さまは、時折訪ねて来られる人たちを優しく迎えておられます。

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