レポートを書くには

第32期渡辺章悟先生のスクーリング風景

説明会で、各学科レポートに関する質問がありました。今回はそのレポートについてご紹介いたします。

5月に行われる東京大学仏教青年会館で行われるスクーリング。こちらのサイト内の「講師のご紹介」でも取り上げたように、講師の方々は仏教界の第一人者ばかりです。30年を超えた東京国際仏教塾が培ってきた関係で引き受けてくださった講師ですから、講座の内容も濃い そんな講師の方々へそれぞれレポートを提出するのかと思うとアタマを抱えてしまうのは当たり前です。まずは教材、補助教材の本は読み込んでください。なぜなら、講師の方々が「仏教をもっと理解できる」と推薦くださった本なのですから。ただ、必死に読んでも易々と理解できて、レポートに反映できるほどと簡単な内容ではないことは確かです。

佐野靖夫先生の講義風景

 

卒塾生からのアドバイスはひとつ。

「素直に書くこと」

あるレポートの冒頭に「釈尊は正しい。正し過ぎて、もし私の側に彼がいたら、近づきもしないし、友達にもならない」と書きました。それでも、「優」をいただきました。そして「自分自身の言葉で書かれていて、大変、面白いレポートだ」との評価が講師の方の直筆で書かれていました。

仏教を学ぼうとする人間としては〝らしくない〟内容かもしれません。しかし、真剣に講義を受け、本を読み、そして感じたことを書く姿勢は伝わったのだと思っています。

講師の方々は、日ごろから学生たちと接し、彼らが書くレポートや論文に目を通していらっしゃいます。パソコンで検索した文章をそのままペーストした部分はお見通し。難しい言葉を使っても、きちんと理解しているか? つながる文を読めばバレバレです。そんなことよりも、講座中にマーカーで引いた資料や、教材の中に見つけた言葉を自分らしく咀嚼して書くこと。これがレポートを書く一番のコツとお薦めします。