平等院で「シャッターチャンス!」

関西の友人から届いたビデオレターの第2回目です。
今回は平等院。鳳凰堂と呼ばれる阿弥陀堂や観音堂、鐘楼、羅漢堂、11世紀の仏像群として唯一伝来する雲中供養菩薩五十二駆などがあり、見どころ満載です。
ところで、堂内は撮影が禁止となっているお寺が大半です。海外の美術館では、ストロボやフラッシュを使用しなければ名画も彫刻もOKのところが多く、記憶だけではおぼつかない年齢になると写真集などを抱えて帰ってくることになってしまいます。そんなことを友人に話していたら「鳳凰堂の阿弥陀様のお顔だけならシャッターチャンスがあるよ」と届けてくれた写真がこちらです。
鳳凰堂は1回の人数を限定し、15分おきに堂内へ案内いただけます。その時はさすがに撮影できませんが、実はここにチャンスが隠されているというのです。堂内を拝見し終わり、阿字池越しに鳳凰堂を見ていると、ある瞬間に阿弥陀如来坐像の顔が闇からふっと浮かび出るのです。それは、次のグループに説明が行われている時に、堂内を明るくするタイミング。もちろん全体像を撮影すると観覧者の後ろ姿が写り込みます。だからこその「お顔なら」でした。通い馴れた人はご存知のチャンスです。
鳳凰堂以外にも平等院に伝わる宝物を集めたミュージアム「鳳翔館」は見応えがあります。浄土院や観音堂、扇乃芝などを眺め終わり、宇治川に向かうと清々しさに満たされるそう。自由に動ける時が来たら、その感覚に浸りたいものです。

平等院
京都府宇治市宇治蓮華116
https://www.byodoin.or.jp/

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