専門課程 真言宗

真言宗の専門課程は、茨城県鹿嶋市にある鹿嶋山地蔵院で、2023年11月11日、11時から始まりました。受講生は5名です。根岸宏昭大住職、本光清住職、村上弘信師が指導をしてくださいます。また、課程中には特別講師が参加してくださる予定になっています。
初日のカリキュラムを変更し、開講式とオリエンテーションの前に、予定にはなかった本住職のご法要の見学をさせていただきました。大切なご法要に受講生の見学をさせてくださったことに感謝します。

本コースでは、声明は四智梵語、経典は仏前勤行次第、理趣経、観音経、阿弥陀如来根本陀羅尼、そのほか諸真言、至心回向、舎利礼文等の読誦を習得することを目指しています。また、作法では、五体投地、礼拝の仕方、念珠の使い方、合唱の仕方、経本の扱い、焼香作法、進退作法、打ち鳴らし(リンの打ち方)の実習を行います。
知識はもとより、実際の身体の動きを学ぶことによって、檀信徒としての素養を身に着けることが目的です。テキストは、高野山真言宗檀信徒必携、仏前勤行次第、真言宗常用経典を基本として使用しますが、随時資料が配布されます。また、自主学習用として高野山の声明の唱法技術等収録されたCDをいただきました。

初日は、法要を見学後、午後からオリエンテーションが始まり、カリキュラムはあくまで目安であり、その時々に応じて内容は変更されるので、カリキュラムにないことでも、積極的に学びとってほしいというお話がありました。また、習得度を測るテストや、2月末にはレポートの提出も予定されていて、身の引き締まる思いです。

オリエンテーション後は、輪袈裟や念珠の扱い方、合掌の仕方、経本の持ち方等を教わりました。また、勤行次第の流れに沿って実際に身体を動かしました。入堂した後に行う五体投地では、「オン、サラバ、タタギャタ、ハンナマンナ、ノウキャロミ」と唱えながら、立つ・坐る・礼拝の動作を行いますが、足をどちらから出して、いつ立って、その際、真言はどこまで唱えて…といった動作をスムーズに行うことは練習を重ねなければ難しい。同じように、念珠はどちらの手で取って、どの指にかけるかといったことにも決まりがあり、そのひとつひとつに意味があることを教わりました。
知識として覚える、身体の動きとして染み込ませるべきことがたくさんあり、今後の自主学習や、わからないことは先生方に積極的に聞くといった姿勢が必要になると実感。実習後は、本堂で仏様にお出しするお茶、お水の交換について本住職からご指導がありました。

2日目は、リラックスした雰囲気の中、受講者一人ひとりの専門課程に至るまでの思いや考えを共有しました。また、東京国際仏教塾 過年度生も駆けつけてくださり、ご自身の経験や真言宗での修行に関する思いなどを聞くことができました。私が持っている念珠と、講師の先生や先輩方の持っている念珠の柔らかさやしなやかさの違いに、深い経験の差を感じました。
自分の現在地を改めて見直し、未来の自分の姿や目標を具体的に描くことができた初回であったと思います。

鹿嶋山地蔵院内での講義風景

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