僧侶の修行は続く

海老原愛真(第30期卒業 四柱推命鑑定士)

相当若い頃から、漠然と出家したいという思いはありました。4度目の離婚と同時に子育ても終わり、さて得度(出家)をすると決めたはいいが、どうやってするのだろう?ただ剃髪しただけでは出家は出来ないということは分かります。仕事をしながら仏教系の大学へ通うのもなかなか厳しい…。

ネット検索で辿り着いたのが東京国際仏教塾です。2017年に入塾。最初は宗派を問わず、仏教を勉強が出来る。その後は宗派別を選択し勉強が出来て、その後、得度(出家)したければご縁を繋いで下さる。こちらなら、仕事をしながら勉強が出来ます。スクーリングと2泊3日のお寺での修行が2回あり千葉夷隅の妙厳寺と鹿野山禅青少年研修所での禅修行も体験いたしました。

同時に、自分で出来る修行をしようもお寺に通い独自でお経を勉強したり、関東で行ける霊場の巡礼をしたり。そうこうしていると、四国のお遍路へ行けるご縁を賜り、念願の四国八十八ヶ所を発願。その遍路の途中、徳島県阿南市の四国霊場 第二十二番札所白水山 医王院 平等寺高野山真言宗のお寺の宿坊に泊まらせて頂いくことができました。

その時に副住職であった師僧に得度したいとお伝えすると「うちで得度しますか?」と仰って頂き、有難いことに得度の運びとなりました。お遍路でのご縁ですから、お大師様からこのご縁を賜ったものだと感動いたしました。

2019年4月高野山大師教会にて得度。同年6月に高野山にて受戒。そして現在徳島の師僧寺院の平等寺にて副住職から住職になられた師僧の元、四度加行をさせていただいております。高野山真言宗では四度加行(100日の修行)得度・受戒・四度加行。この3つの行位を成満(じょうまん)した後に伝法灌へ頂入壇となります。真言密教の法を授かる最高の儀式で、この伝法灌頂を受けて「阿闍梨位(あじゃりい)」を得ることができます。これを成満してはじめて真言宗の僧侶としての僧階を取得することができます。私の僧侶としての修行は、まだ始まったばかりです。