星に願いを!月に思いを!

夏の風物詩となっているペルセウス流星群、ご覧になりましたか? 全国的に天気もよく、1時間に30個近く見られたとのこと。夜空に向かい、多くの願い事が行き交ったことと思います。
大学時代の同級生の新盆が終わり、心の重荷がひとつ下ろせました。しかも、喧嘩別れしていただけに、ずっとモヤモヤがあったのです。流れ星を見ながらつい口ずさんだ歌は『見上げてごらん夜の星を』です。歌詞の「ボクらのように名もない星が ささやかな幸せを祈っている」。このあたりで涙腺が緩みましたが…。
この夜は下弦の月でした。
人は、人生を月に例えることが多くあります。人により、意味合いが違って受け止められることもあります。しかしそれは月のほんの一部、見せかけの部分です。半月に見えても、また曇りの日でも雨の日でも、月は変わりなく存在し、消え去ったりしません。その証しに満月になれば、世界中を平等に照らしてくれています。
人生は短く、いつか別れの日がやってきます。失ったものに引きずられていても、嘆いても、元には戻りません。友人も、肉親も、自分の人生も、みな等しく、いつか終わりは来ます。また、不幸が永遠に続くわけでもありません。いつも空に月があるように、幸せな時間や心穏やかな日が必ずやってきます。
一度立ち止まり、自分自身の気持ちだけでなく、他者へと心馳せてはいかがでしょう。他者への心づかいが自分の幸せへ続いていることだってあるのですから。

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