敦煌莫高窟 第217窟北壁 観経変相図部分(初唐)
初唐時代は、莫高窟に描かれた経変図のうち45%が観経変と阿弥陀経変であり、盛んに描かれ発展してきたことがわかります。北壁には阿弥陀浄土図が描かれ、本図はその中央部分で阿弥陀如来と四脇侍菩薩と諸菩薩が見えます。建築物の構造も具体的に描かれているので価値が高い。
楼閣の一部は法隆寺経蔵と構造が相似しており、シルクロードを通じた交流に思いを馳せることができます。
楽を捨てる
仏は衆生を度せんがために 禅定の楽を捨て
時には悪険の道に遇い 時には寒熱を受け
時には悪口を聞きたまえるも
忍んで受けて厭いたまわず 鳩摩羅什訳(大智度論)
#東京国際仏教塾 #撮影・大洞龍明